《解説》
本アルバムは、フランス盤『Amour,Danse Et Violons No.46』をベースにしているが、フランス盤では『コンコルド』のタイトルで、アルバムジャケットが異なるので要注意(CD化されたものも本国仕様)。
日本盤では当時話題となっていた映画『O嬢の物語』のスチール写真を用い、「女ひとり」「荒城の月」を加えている。
さらに日本盤では次作『Amour,Danse Et Violons No.47』に『No.46』のコンコルドの写真を流用しているので、非常に紛らわしくなってしまった。
なお本作ではクロード=ミシェル・シェーンベルクが全面的にプロデューサーとして参加しており、格調高いアルバムに仕上がっている。
《収録曲》
1)Histoire D'O(Thème)/O嬢の物語
2)La Balanga/踊ろうバランガ
3)J'Ai Encore Rêvé D'Elle/夢見る夜
4)Love Will Keep Us Together/愛ある限り
5)L'Été Indien (Africa)/愛の挽歌
6)Concorde/コンコルド
7)女ひとり
8)Les Acadiens/アカジアの人
9)60,000Feet/60,000フィートの飛行
10)Feelings/愛のフィーリング
11)Le Parrain II (Love Said Goodbye)/ゴッドファーザー・パートⅡ
12)Dansez Maintenant (Moonlight Serenade)/ムーンライト・セレナーデ
13)Aria/アリア
14)荒城の月
1)3)5)10)12)13)は《名曲コレクション》を参照
2)「オリーブの首飾り(El Bimbo)」のビンボー・ジェットのヒット曲(作曲はクロード・モルガン)。《競演》パーシー・フェイス/レイモン・ルフェーヴル
4)1973年にニール・セダカのアルバム『The Tra-La Days Are Over』に収録されたが、1975年にキャプテン&テニールのカバーが大ヒットした(全米1位)。
6)9)は共にフランク・プゥルセルとC.M.シェーンベルクの共作で、マッハ2を超える超音速旅客機《コンコルド》をイメージして作曲された。6)は後に「夢の飛行」の邦題を与えられる。
7)永六輔作詞、いずみたく作曲による日本の曲で、デューク・エイセスが歌ってヒットした(1965年)。京都を舞台に三千院、高山寺、大覚寺などの寺院が登場する。
8)ミシェル・フュガン&ビッグバザールの1975年のヒット曲で、キャンプファイヤーを想起させるようなウェスタン調の楽しい曲である。
11)ニーノ・ロータ作曲の「ゴッドファーザー」が過去に作曲したメロディを流用したということで、アカデミー作曲賞のノミネートを外されたが、本作「パートⅡ」ではめでたくアカデミー作曲賞を受賞した。
《競演》ポール・モーリア/レイモン・ルフェーヴル/カラベリ
14)土井晩翠作詞、瀧廉太郎作曲による日本の曲で、明治34年(1901年)に発表された。