《解説》

 

 1972年のアメリカ映画『ゴッドファーザー』フランシス・フォード・コッポラ監督)の「愛のテーマ」として広く知られているが、そのメロディのモチーフは、ニーノ・ロータ自身が音楽を担当したイタリア映画『Fortunela』(1958年/主演:ジュリエッタ・マッシーナ)のために作曲されたものである。そのため1973年のアカデミー作曲賞にノミネートされたが、候補から外されることとなった。

 日本ではサントラ盤がオリコンの洋楽シングルチャートで14週連続の1位を獲得するなど異例のヒットとなり、尾崎紀世彦、アンディ・ウィリアムス(日本語盤もリリース)、そしてポール・モーリア盤等の競作となった。

 なお続編となる『ゴッドファーザーPARTⅡ』(1974年)では、ニーノ・ロータが待望のアカデミー作曲賞を受賞している。

 

《競作》

 

◇ニーノ・ロータ

 

 ニーノ・ロータ自身がセルフカバーの作品集として『Nino Rota Plays Nino Rota』をリリースしている。ここでは「メインテーマ〜愛のテーマ」のメドレーとして演奏されている。

 

◇パーシー・フェイス

 

 日本ではシングル盤(本名盤)として「愛のテーマ」「ワルツ」が収録された。「愛のテーマ」は名演で多くのベスト盤等にも収録されているが、「ワルツ」は2004年にリリースされた『I Think I Love You』のボーナストラックとして、「続・エマニエル夫人」と共に初CD化された。

 

 

◇ポール・モーリア

 

◇レイモン・ルフェーヴル(with ダニエル・リカーリ*Live in Japan1974

 

◇フランク・プゥルセル   ◇カラベリ   ◇ヘンリー・マンシーニ   ◇マントヴァーニ

 

◇ニニ・ロッソ