《解説》

 

 第2回世界歌謡祭(1971年/World Popular Song Festival)のグランプリは、上条恒彦と六文銭「出発の歌」、そしてマルティーヌ・クレマンソー「ただ愛に生きるだけ」の同時受賞となった。後者の曲を作曲したのがアンドレ・ポップであり、この音楽祭を通じて出会ったのが、ハワイ在住のウクレレ奏者ハーブ・オオタ(Herb OHTA/OHTA SAN)であった。

 こうして両者の出会いは『Ohta San Meets Andre Popp』というアルバムで結実する訳であるが、本アルバムではA.ポップの代表作「恋はみずいろ」、そして「ただ愛に生きるだけ」をはじめとするA.ポップの作品が10曲、H.オオタの作品が2曲という構成になっている。

 このアルバムはA&M Recordsから『Song For Anna』のタイトルで、ハワイのH.Ohta自身のレーベルでは『Ohta San Meets Andre Popp』のタイトルでリリースされた(日本盤も同名タイトル)。

 なお1987年にもA.ポップはH.Ohtaをフィーチャーしたアルバム『Sounds Of Rainbows』をリリースしている。

 

《収録曲》

 

1)Song For Anna/天使のセレナーデ

2)Apples Of Paradise (Toutes Les Pommes Du Paradis)

3)One Day Of Love (Un Jour L'Amour)/ただ愛に生きるだけ

4)Living In Dreams

5)Little Romance (La Romancita)

6)The Sun Of My Heart (Du Soleil Au Coeur) (The Sky So Wide)

7)A Shade Of Blue

8)Gardens Of Marmara (Les Jardins De Marmara)

9)Love Is Blue(L'Amour Est Bleu)/恋はみずいろ

10)A Heart Too Tender (Le Coeur Trop Tendre) (Maybe Today)

11)Keeping You Company

12)Dawn Of Our Love (On N'Oublie Jamais) (One Never Forgets)

 

「天使のセレナーデ」

 

「ただ愛に生きるだけ」

 

アルバム『Sounds Of Rainbows』より「And God Created Love」

 

 

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