《解説》

 

 1972年、ハワイ在住のウクレレ奏者ハーブ・オオタが東京音楽祭に参加した時、ゲストとして来日していたミシェル・ルグランにウクレレのための曲を書いてくれることを依頼した。ところが当時「超」売れっ子であったルグランはその仕事を受けることができず、同じフランス人作曲者であるアンドレ・ポップを紹介することとなった。

 こうしてウクレレの「作品」として曲が完成(タイトル未定)してレコーディングされたが、そのデモ音源をハワイのDJがすっかり気に入り、自分のラジオ番組で流したところ、一人の熱心な女性リスナーから曲名を問い合わせる手紙が届き、やがて二人は恋に落ち、めでたくゴールイン。その女性が〈Anna〉という名前で、“Song For Anna”と命名されたと伝えられている。

 

《競演》

 

ハーブ・オオタ&アンドレ・ポップ・オーケストラ(1973年)

 

アンドレ・ポップ(1973年)

 

ポール・モーリア(1973年/1988年)

 *1973年

 

ヘンリー・マンシーニ