《解説》

 

 従来は、エディット・ピアフの恋人であったボクサー、マルセル・セルダンの死(飛行機の墜落事故/1949.10.28)の直後、ピアフによって歌詞が書かれた(作曲はマルグリット・モノー)とされてきたが、実際にはM.セルダンの生前、歌手のイヴェット・ジローのために書かれた曲であることが判明している。M.セルダンの死により、ピアフ自身が1950年5月2日にレコーディングしている。

 日本では岩谷時子の訳詞により越路吹雪が歌い一躍有名となったが、この曲を越路に歌うように勧めたのは作曲家の黛敏朗であったという。

 近年では2010年に宇多田ヒカルにより「Hymne à l'amour (Ai no Anthem)」(愛のアンセム、Ai no Ansemu)というタイトルでカバーされた。

 

《競演》

 

◇フランク・プゥルセル

 最初の録音は『Amour, Danse Et Violons N° 21』(1963年/E.ピアフが他界した年)、2度目の録音は『Edith & Pourcel』(1986年/クロード・ルルーシュ監督の『エディットとマルセル』が公開された年)

 

*1963年

*1986年

 

◇ポール・モーリア

 

◇レイモン・ルフェーヴル

 

◇カラベリ

 ファーストレコーディング(録音年不明)、2度目のレコーディングは1985年

 

 

◇ピエール・ポルト

 

◇ミシェル・ルグラン

*1956年

*1957年

 

◇ジャン=クロード・ボレリー   ◇アンドレ・リュー

 

◇カーメン・キャバレロ   ◇リチャード・クレイダーマン

 

◇リシャール・ガリアーノ