《解説》本アルバムは、基本的には1977年リリースの仏盤『Chanson D'Amour』に日本からのリクエストで録音した「愛の讃歌/友よ静かに死ね」を加えたものである。オリジナルを加えると、12曲中8曲がいわゆる「フランスもの」で、その大部分の曲が日本盤でも発売されていた、そんな良き時代でもあった。なお本アルバムの初盤プレスには「非売品」として「涙のトッカータ」「蒼いノクターン」のピアノソロ(EP盤)が付属した。
《曲目》
1)スター誕生〜愛のテーマ(Evergreen - love theme from "A star is born" )
2)友よ静かに死ね(Le gang)
3)メイビー・サム・デイ〜キング・コング
(Maybe someday - thème de "King Kong")
4)妖精コマネチのテーマ(Nadia's theme)
5)幻の愛(Le cœur trop grand pour moi)
6)平和への祈り(Deux femmes à Dublin)
7)愛の讃歌(Hymne à l'amour)
8)そよ風のメヌエット(Petite mélodie )
9)シャンソン・ダムール(Chanson d'amour )
10)サマー・イブニング(Summer evening )
11)若者たちのメロディー(Vis ta vie )
12)いつわりの中に(Je vous ai bien eus)
1)映画『スター誕生』はこれまでに1937年(ウィリアム・A・ウェルマン監督)、1954年(ジョージ・キューカー監督/ジュディ・ガーランド主演)、1976年(フランク・ピアソン監督/バーブラ・ストライザント主演)、2018年(ブラッドリー・クーパー監督/レディ・ガガ主演)と4度映画化されているが、本作は1976年版の映画で、主題歌はB.ストライザントが作曲して自ら歌い、アカデミー賞歌曲賞を受賞している(全米1位)。
《競演》 ◇フランク・プゥルセル ◇ヘンリー・マンシーニ
2)ジャック・ドレー監督、アラン・ドロン主演による実在したギャングを描くフランス映画(1977年)で、音楽はカルロ・ルスティケリ(鉄道員/ブーべの恋人など)が担当した。
3)ジョン・ギラーミン監督、ジェシカ・ラング(ヒロイン)主演のアメリカ映画で、初代『キング・コング』(1933年)のリメイクで、舞台は1970年代のアメリカに設定されている。音楽はジョン・バリー。
4)《名曲コレクション》参照
5)ジュリアン・クレールの1976年のヒット曲で、アレンジはミシェル・ベルナルク。
6)原題は「ダブリンの二人の女性」という意味で、アイルランドで続発するテロに対し、勇気ある二人の女性がテロ反対のデモの先頭に立って行動した。エンリコ・マシアスはこれに感銘を受けて、平和への祈りを込めてこの曲を作った。
7)ポール・モーリアは日本からのリクエストによりこの曲を録音。
詳細は《名曲コレクション》参照
8)メルシャンワインのCMに起用(当初の音楽は「オリーブの首飾り」)されたP.モーリアが、CMのために作曲し、自ら指揮をする姿が映像として流れた。
9)アメリカのコーラスグループ、マンハッタン・トランスファーの歌(1977年/全英1位)として広く知られているが、オリジナルは1958年にアートとドッティ・トッドが歌ってヒットしている。
10)ポール・モーリア楽団の一員として来日したことのあるトロンボーン奏者のアンドレ・パキネ、シャルル・オリューの作品。
11)「愛の歴史(Mr.サマータイム)」のヒットで知られるミシェル・フュガン&ビックバザールの1976年のヒット曲。後にNHK-FM『世界のメロディ〜ヨーロッパの旅』のテーマ音楽としてP.モーリアの演奏が使用された。
12)ミシェル・サルドゥの1977年のヒット曲。