《解説》

 

 クロード・ルルーシュ監督の映画『男と女(Un Homme Et Une Femme)』(1966年/仏)はカンヌ映画祭でグランプリ、アカデミー賞でも最優秀外国語映画賞を受賞した。

 「ダバダバダ〜」のスキャットで余りにも有名な、フランシス・レイ作曲によるテーマ曲は、映画の撮影前にすでに完成していて、映画の撮影時にはずっと流されていたとのことである。

 

 この映画から20年後(1986年)には『男と女Ⅱ〜その20年後』が公開され、ジャン=ルイ・トランティニアンアヌーク・エーメが再登場し、前作の20年後が描かれた。その際にも「男と女」のテーマ曲が効果的に使用された。

 また2019年には『男と女 人生最良の日々』が公開され、『男と女』の52年後が描かれて、ここでも「男と女」のテーマ曲が再々登場したのだが、その映画では「20年後」の出来事がなかったものとして扱われている。

 

 

 なおC.ルルーシュ監督の『続・男と女』という作品もあるが、これは『男と女』のモチーフを西部劇に仕立てたもので、続編ではない(「男と女」のテーマ曲も使用されず)。

 イージーリスニング系のオーケストラ、ソロ奏者も含めて、最もカバーの多い作品の一つで、「フランシス・レイ・オーケストラ」の名義でも多数のインストバージョンがある。

 挿入歌の「愛は私たちより強く(Plus Fort Que Nous)」はジャズ系のアーティスによっても好んでカバーされている。

 

ピエール・バルーニコル・クロワジール(Live映像)

 

《競演》

 

 パーシー・フェイス/ロニー・アルドリッチ/カラベリ/カーメン・キャバレロ

 クロード・チアリ/パーシー・フェイス/ジョルジュ・ジューバン

 ジェームス・ラスト レーモン・ルフェーヴル/ヘンリー・マンシーニ

 マントヴァーニ/ポール・モーリア/ピーター・ネロ/フランク・プゥルセル

 ニニ・ロッソ/101ストリングス