《アルバム解説》
1970年リリースの『Gone Is Love』、『Comme J'ai Toujours Envie D'aimer』、1971年リリースの『Love Story』を中心に編集されたアルバムである。ただしタイトル曲「エーゲ海の真珠(Penelope)』はメキシコ向けに特別編集された『Amor, Sol Y Mar』(1970年)に収録されたものである。
1968年から4年間、ポール・モーリアのサポート・アレンジャーだったのがアンドレ・ボルリであった。本アルバムは日本独自の編集盤ではあるが、そんな彼の才能が遺憾無く発揮された「前期」ポール・モーリアの「最高傑作」と断言できよう。
《曲目解説》 *は「名曲コレクション」にて解説
1)エーゲ海の真珠/Penelope*
2)コンドルは飛んで行く/El Cóndor Pasa
3)ベニスの愛/Anonimo Veneziano
4)悲しみの朝/Et Mourir De Plaisir
5)イン・ザ・サマータイム/In The Summertime
6)マイ・スウィート・ロード/My Sweet Lord
7)ある愛の詩/Love Story*
8)イエロー・リバー/L'Amerique“Yellow River”
9)愛を求めて/Comme J'ai Toujours Envie D'Aimer
10)気まぐれを許して/Pardonne-Moi Ce Caprice D'enfant
11)クラシカル・ガス/Classical Gas
12)黒いワシ/L'Aigle Noir“Dedie A Laurence”*
2)南米ペルーの作曲家ダニエル・アロミア・ロブレスが古くから伝わるフォルクローレをモチーフに作詞作曲した曲。1970年にサイモン&ガーファンクルによってカバーされ、一躍世界的なヒットとなった。レイモン・ルフェーヴル自身のフルートで演奏された来日ステージがとりわけ印象深い。
《競演》
フランク・プゥルセル/レイモン・ルフェーヴル/カラベリ/ウニャ・ラモス(ケーナ)
3)スティルヴィオ・チプリアーニが音楽を担当した映画『ベニスの愛』のテーマ曲で、後にオルネラ・ヴァノーニ(イタリア語)、フリーダ・ボッカーラ(フランス語)等によってカバーされた。*名曲コレクション「ある愛の詩」参照
4)ミシェル・サルドゥの1970年のヒット曲。作曲はジャック・ルヴォー。
8)イギリスのグループ、クリスティの1970年のヒット曲であるが、フランスではジョー・ダッサンが“L'Amerique”のタイトルで歌ってヒットした。
9)カナダ生まれのシンガソングライターマーク・ハミルトンのヒット曲(1970年)。彼は1973年に交通事故で片目を失いながらも音楽活動を続け、2022年に他界(78歳)。
10)ミレイユ・マチューの1970年のヒット曲。パトリシア・カルリの作詞作曲。この曲のアレンジはレイモン・ルフェーヴルで、下の映像でもR.ルフェーヴルの勇姿を見ることができる。
《競演》
レイモン・ルフェーヴル/カラベリ
11)メイソン・ウィリアムスがオーケストラをバックにギターを弾き、全米1位を獲得(1968年)