《曲目解説》
映画『白い恋人たち(13 Jours en France)』(監督:クロード・ルルーシュ)は1968年のグルノーブル冬季オリンピックの記録映画である。音楽はフランシス・レイ、歌詞はピエール・バルー、そして全体のアレンジはF.レイの右腕クリスチャン・ゴベールが担当した。
テーマ曲の原題“13 Jours en France”は「フランスの13日間」という意味で、冬季オリンピックの開催された13日間の様々な人間模様が、C.ルルーシュ監督の独自の視点で描かれた。テーマ曲は「コーラス」「オーケストラ」「オルガン」の3種類で変奏される。
ピエール・バルーは1990年に『Saravah』の中で新たな歌詞を書き、「ノエル(Noël)」というクリスマスソングに仕立て直している。この“Noël ”は、クロード・ルルーシュ監督の映画『Le Genre Humain』(2004年)の挿入歌としても使用された。
またP.バルーが主催するレーベルの50周年を記念して発売された『サラヴァの50年』では、椎名林檎が東京オリンピック開催に寄せて、“13 jours au Japon〜2020日本の夏〜”としてリメイクしている。
《競演》
〈フランシス・レイ・オーケストラ〉名義で様々なアルバムがリリースされているが、アレンジャーの名前がクレジットされていないものも多く、正確な種類は把握できていない。
*クリスチャン・ゴベール(自身の名義によるオーケストラ/後半はかなりアヴァンギャルド!)
*ジャン・ミュジー(フランシス・レイ・オーケストラ名義)
*カラベリ(日本のTV映像)
*久石譲
《その他》
ポール・モーリア/レイモン・ルフェーヴル/ニニ・ロッソ/高嶋ちさ子