日本ではポール・モーリアの「恋はみずいろ」を収録したオリジナル・アルバム(ベスト盤を除く)がない...⁉︎
調べてみると、1968年にシングル盤としてリリースはされてはいるものの、いわゆるオリジナル・アルバムには収録されなかったということである。つまりは『ジャパニーズ・オリジナル・アルバム・コレクション』(Vol.1〜4)には、オリジナル(1967年)の「恋はみずいろ」が収録されていなかったということになる(今の今まで気づかなかった)。
《曲目解説》
1967年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストにルクセンブルク代表として出場したヴィッキー・レアンドロスが歌い、4位となる。作曲はアンドレ・ポップ。
この曲をカバーしたポール・モーリアの演奏がアメリカで大ヒットした(5週連続全米1位)。当初、プロデューサーがブラスの音が大き過ぎると言ってミキシングをやり直すように求めたが、P.モーリアはこれを断固拒否し、その結果として大成功につながったとのことである。
作曲者のアンドレ・ポップ自身も1968年の『My Way Of Music』、1974年の『Ohta San Meets André Popp』、そして日本からのリクエストを中心に録音した『シバの女王』(1977年)と複数の録音が残されている。
またP.モーリア自身も1976年のディスコバージョン「恋はみずいろ'77」、1982年の『Magic』、1988年の『きらめきのシンフォニー』、そしてポニーキャニオン移籍後の1994年の『ナウ・アンド・ゼン』等、多数の録音が残されている(1982年以降のアレンジはほぼオリジナル通り)。またP.モーリアのラストレコーディング(2000年)にも収録されている(来日コンサート会場でのみ販売されたミニアルバム)。
*ヴィッキー(ユーロヴィジョン 1967)
*アンドレ・ポップ(1968)
*ポール・モーリア(エド・サリヴァン・ショー出演)
*ポール・モーリア(恋はみずいろ'77)
《競演》
フランク・プゥルセル/レイモン・ルフェーヴル/カラベリ/マントヴァーニ/ウェルナー・ミューラー/101ストリングス/リチャード・クレイダーマン/ジャンヌ・ルーカス/ジェフ・ベック
*「恋はみずいろ」を収録したアメリカ向けのアルバム(1997年には日本でもCDとして発売された)