《曲目解説》
ステーヴ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ主演のアメリカ映画『華麗なる賭け(The Ehomas Crown Affair)』の主題歌(音楽:ミシェル・ルグラン/作詞:アラン&マリリン・バーグマン)で、アカデミー賞主題歌賞を受賞。
映画ではノエル・ハリソンが歌い、イギリスのヒットチャートでは8位となった。
フランスではエディ・マルネーが“Les Moulins de mon cœur”のタイトルでフランス語の歌詞を書き、M.ルグラン自身をはじめ、フリーダ・ボッカーラ、ダスティ・スプリング・フィールド、ジョニー・マティス、バーブラ・ストライサンド、ヴィッキー、ナタリー・デセイといったジャンルを超えた多くの歌手たちに歌い継がれている。
また1999年のリメイク版の映画では音楽はビル・コンティ(『ロッキー』等)が担当したが、主題歌はM.ルグランの曲を踏襲し、スティングが歌っている。
しかし何と言っても晩年にシャルル・アズナヴールが歌ったフランス語版が素晴らしい。
《競演》
本家ミシェル・ルグランはオーケストラとの競演、ピアノ・トリオ、ピアノソロ等数多くの録音を残している。最後の来日公演(2018年)となったブルーノートLiveでも見事なピアノの弾き語りを披露してくれた。
*フィル・ウッズとの競演(2001年Live映像)
パーシー・フェイスは1969年にアカデミー賞の音楽を集めたアルバム『Windmills of Your Mind』をリリースし、ハープシコードがリードするスピーディな楽曲に仕立てている。
ポール・モーリアは1969年に二度の録音を残しているが、〈1st take〉はほとんど出回ることがない。
*「1st take」
*「2nd take]
カラベリも二度録音(1969年/1985年)しているが、多彩なアレンジャーを迎えた『虹色ロマンス』収録の1985年版が素晴らしい。
*1969年
*1985年
ヘンリー・マンシーニ/ピーター・ネロ/クロード・チアリ/トゥーツ・シールマンス/モーリス・ラルカンジュ