21世紀になって、間もなく四半世紀が過ぎようとしています。
その間、《イージーリスニング》という音楽ジャンルは衰退の一途を辿り、今や「絶滅危惧種」状態となっていいます。
店舗を構えるCDショップ等に行っても、イージーリスニングというコーナーは見かけなくなり、かろうじて《ニューエイジ》という音楽ジャンルの中に、数枚あるかないかといった程度となってしまいました。
かつて日本でも大人気となっていたパーシー・フェイスやポール・モーリアは勿論、今やリチャード・クレイダーマンすら知らない若者が大部分を占めているのではないでしょうか?
果たしてこのままイージーリスニングという音楽ジャンルを、20世紀の中に埋もれさせていいのでしょうか?
いやいや彼らの紡ぎ出した、とびっきり美しい「極上の音楽」の数々を21世紀の若者たちにも伝えたい...そんな想いで本ブログを立ち上げることといたしました。
本ブログのテーマともなっている『ジェットストリーム』は、1967年7月にスタートしたエフエム東京(TOKYO FM)系列のFM番組で、初代ナビゲーター(番組内では機長〈パイロット〉と呼ばれている)を務めた城達也氏の、その落ち着いたナレーションは今でも伝説となっています。
当時の番組内では《私のレコードアルバム》というコーナーがあって、ここでイージーリスニングの新旧のアルバムが紹介され、熱心なリスナー達はFM情報誌でこまめにチェックして、それをエアチェック(ラジオ放送をカセットテープ等に録音すること)したものでした。
本ブログではそのコーナー名を拝借して《私のレコードアルバム》としてオリジナルアルバムを紹介すると共に、《名曲コレクション》として古今東西の名曲の数々をピックアップしていきたいと考えています。
なかなか壮大な構想となっていますので、「同志」であるホブさん、そして日本各地に「潜伏」(?)しているイージーリスニング・ファンの方々のお力をお借りしながら、ブログを作り上げていきたいと考えています。
沢山の方々のお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。
本日はプロローグとして、番組のテーマ音楽として使用されていたフランク・プゥルセルの「ミスター・ロンリー」をお聴きいただきましょう(後日、《名曲コレクション》でも取り上げる予定です)。
2024年4月1日
ユトリロ