明けて土曜日。
予報通り、朝から土砂降り。
全員雨合羽を着て集合です。
我らが手作り山車にも覆いをかけてスタンバイ。
宮司さんにより安全祈願のお祓いを受け、いよいよお祭りが始まります。
コロナ禍で中止や規模縮小を強いられた4年の月日。
どれほどこの日をみちわびたことか。
土砂降りで尚且つ気温も2月下旬の真冬並みの悪条件。身体の芯から凍える寒さ遠気合いで吹き飛ばして山車は集落を進みます。
そして晴れて宮入り。
喜びの歓声が上がります。
神事を務め、小学生の巫女さんの舞いが奏上されます。
彼女たちも3ヶ月の間、一生懸命に稽古を重ねた晴れ舞台。
出来れば柔らかな陽射しの下で舞わせてあげたかった。
続けてお囃子の奉納をして恙無く務めが完了。
神社を下ります。
そして、時は過ぎそろそろ日暮れ。
ネットで見ると雨雲レーダーは雲が切れるとの予想。
「よし、合羽を外して提灯をつけるぞ!」頭からの大号令が発せられました。
天の神様に我らの願いが通じた瞬間です。
あらためて気合を入れて出発。
東の空を見上げると十四夜の月。
月に照らされ無事に帰着。
雨は上がったとはいえ、ますます気温は下がり、濡れた身体がますます冷えてきます。
最小限の片付けと明日の準備を整えて全員速攻で解散。
自分も飛んで帰った熱いお風呂に直行したのでありました。
その3に続く。