令和四年六月二十九日。

通例は「7年に一度、丑年と未年」とされる長野善光寺さんのご開帳。

本来なら昨年のところコロナ禍で1年延期され、今年の寅年。かつ、三密対策で5月までを1ヶ月延長して6月末まで営まれる事となったそうです。

身体に異変が起こり、療養を余儀なくされたのが丁度1年前のこと。

おかげさまで日常生活を営むに支障のないところまで回復し、人生の第二章をスタートしている時期とご開帳の延期が奇しくも時を同じくしている事に何かの縁を感じ、最終日である昨日、仕事をオフして独り参拝を思い立ちました。



午前7時名古屋発「特急しなの1号」で向かいます。



旅といえばやはり駅弁&ビールは欠かせない!

プルトップを開ける「プシュっ」という音。

1年前、ドクターから「絶対禁酒」を申し渡された事を思い出し「よくぞこの日を取り戻す事が出来たな」感無量でありました。



列車は木曽路を進み無事に長野駅に到着。

改札を出ると「ご開帳に参拝のお客様はこちらの路線バスが間もなく発車します」と案内の方がバス停に誘導して下さり、迷う事なく乗り込めました。

各バス停を経由して「善光寺大門」バス停で下車。

目の前に立派な門が聳えておりました。



参道を進み門の前まで。




阿吽二形の仁王様の出迎えを受け大門を潜ります。



そして、その先に建つ山門を潜るといよいよ本堂。

お目当ての回向柱が立ってます。



最終日という事で大行列を覚悟していたのですが、平日のおかげかすんなりとたどり着く事が出来ました。



作法通り右の掌を柱に当てて健康に感謝。

タイミングよくお勤めを終えられたご導師様の下向にも行き合えました。



さて、この回向柱、2本あることをご存知でしょうか。

詳しくはこちら


本堂の回向柱は「来世」で阿弥陀様がお救い下さり、もうひとつ釈迦堂のお釈迦様は「現世」をお救い下さる。

健康を取り戻した我が身としては、今しばらく現世に留まり人生第二章を実りあるものにしなければなりません。しからばある意味こちらの回向柱のご利益のほうが必要であります。



しばし歩いて釈迦堂まで。

おかげさまでこちらの回向柱も恙無く触れる事が出来ました。


いやあ、それにしても暑い!

長野でもしっかり酷暑であります。

無事参拝が出来ましたので、ちょっと休憩。



聳える山門の日陰に入って茶店のアイスクリームでしばし涼をとりました。


時刻は13時過ぎ。暑さもマックスです。

もう少し凌ぎやすい気温であれば門前町とかゆっくり眺めたかったのですがちょっとギブアップ。

14時の特急しなので戻る事にいたしました。



17時過ぎに名古屋に到着。

ホームに出た途端に名古屋の熱波が襲って来ました。

さすが名古屋の夏はひと味違う。

早々に冷房効いてる地下街に逃げ込んだのでした。


一夜明け今朝、外が明るくなり畑に出る前。


授かった「回向柱守」を仏壇に納めました。

本堂の回向柱のお守りですので、亡き両親がいる来世にご利益ありますように。



線香を焚き、下手くそながら般若心経を唱えて祈念したのでありました。


夜は明けたもののまだ日の出まえ。

窓から吹き込む海風はひんやり心地よいです。がほどなく日差しか差してきた途端に猛暑がやって来るでしょう。

今日も何よりも熱中症予防を最優先に1日頑張らねば。