梅雨真っ只中の本州。
こちら伊勢湾沿岸も梅雨らしい梅雨の気候となっております。
そんな梅雨らしい気候で雨の日が多い中、今年は季節はずれの台風と台風崩れの熱帯低気圧が立て続けに2つもやってくるというとても珍しい6月であります。
台風4号は、紀伊半島から上陸し伊勢湾を横切りるというルートをとったものの、幸いこちら知多半島の南を通過し、渥美半島から静岡県を東上していくコースをたどってくれました。
台風の中心から西北に位置するのと南東に位置するのでは、その影響は点と地ほどの差があり、今回は、被害が少なくすんだことを安堵している僕であります。
被害にあわれた皆様には、心からお見舞い申し上げ、一日も早い復旧をお祈りするばかりです。
さて、雨の多いこの時期、ことに週末のたびに雨が続く天候に、いささかヤキモキしていたのも事実であります。
本来、夏野菜達にとっては「恵みの雨」であり、喜ぶところなのですが、実は、この雨が「大敵」という作物が畑で収穫期を迎えていたのであります。
雨に濡れた地面で収穫をすると、その作物は、腐ってしまう確率が高くなります。
そのため、その作物の収穫は「地面が乾いていること」が必須条件なのです。
僕の都合上、収穫はどうしても週末しか出来ません。
そこで、雨が続く天気予報に畝にはシートをかぶせて地面の「雨除け」をしておりました。
その養生をしてから2週間。
ようやくこの週末の土曜日に薄曇ながら、待望の晴れ間がやって来てくれたのです。
朝、5時半。
作業着を着て、鍬を手に、いそいそと畑に出た僕。
早速目的の畝に向かいます。
嬉しさも手伝って、鍬を持つ手の反対の手には、50mmレンズを装着した我が相棒エプ子さん。
以下、エプ子さんでご報告であります。
(ビニールシートで雨除けをした畑まで)
台風で飛ばされないようにビニールロープでしっかりくくりつけたのをはずして、シートをめくります。
(シートの下には乾いた土が)
おもむろに鍬を打ち込み土を返します。
土の下から顔を出したのは
(春の新ジャガイモ)
今年の3月、お祭りの準備の合間に植えた種芋が芽を出し、茎を伸ばし花を咲かせました。
五月の陽射しをいっぱいに浴び、大きく茂った葉は光合成を盛んに行ってくれたおかげで、土の下で大きくお芋が育ってくれました。
大自然の営みのと大地のもつ偉大なパワーに畏敬する瞬間です。
エプ子さんのファインダー越しに見えるお芋の出来栄えに思わず微笑がこぼれます。
豊作の手ごたえを感じた僕の鍬を持つ手も軽やかです。
さあ、どんどん掘り進んで行きましょう。
(今年も豊作!!)
大中小、大きさはそれぞれですが、大豊作と言って良いでしょう。
春の訪れが遅く、梅も桜も開花が遅れた今年の春。
季節はずれの台風もやって来ました。
そんな天候が揺れ動こうと、生命の営みは、きちんと季節を忘れることなく連綿と続けられきた証です。
その力の偉大さに改めて畏敬する僕なのであります。
掘り起こした芋を、傷や虫食いを確認しつつ、大中小に選り分けて収穫します。
(今年の収穫も大成功)
芋を掘り終え、その後夏野菜の手入れと、雑草取りをしたら、時計はお昼を回っておりました。
今日の作業はこれまで。
道具を片付け、シャワーを浴びて汗を流したら、早速頂くことにしましょう。
芋を洗って、ラップに包み、そのまま電子レンジに放り込んで4分間。
エプ子さんは90mmにチェンジです。
だって、アップで狙いたいじゃないですか!!
(蒸かし芋にロック・オン)
「ただの蒸かし芋」がなんとフォトジェニックではありませんか。
えっ?
「蒸かし芋にバター乗ってないじゃない!!」ですって?
いえいえ、僕にはお塩が一番です。
誰が何と言おうと
「お・し・お」ですっ!!
ホクホクのジャガイモと泡の主食の喉越しに、大自然の恵みと我が田舎暮らしの贅沢さに心から感謝する僕でありました。
梅雨の晴れ間に田舎暮らしの贅沢を心から満喫したというひとコマでした。