日本列島を席巻した最強の冬将軍も一時北のほうに退却をし、一時的とはいえ小康状態となった先週末。
暦は、「節分」、そして「立春」を迎えました。
寒さは、まだまだ厳しく、なかなか肌で実感することは出来ませんが、それでも「春」の文字を声にすることが出来るのは、心躍る思いがする僕であります。


さて、2月3日金曜日。節分の日のこと。

夜、帰宅しますと、「あなたに荷物が届いてるわよ」と家内が告げてくれました。
テーブルを見ると宅配便の包みがひとつ。
送り主は、京都にお住まいのnorinorenご一家様 からでありました。

「モフ画伯」ことaoi様をはじめ、いつも大変お世話になっているこちらのご一家に、先日、我が地元の名物スィーツである「いちご大福」をお送りさせていただきました。
「届きました」のメールをnorinoren_【相方】様より頂戴したのですが、そこには、「この仕返しはまた後日」と書かれておりました。

これは間違いなくその「仕返し」に違いない。



喜び勇んで梱包を開けます。(ここからは、携帯写メの画像も交えて)


中から姿を現したのは、

(美しく羽を広げた鶴の意匠をあしらった包み紙)
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おお~っ!
これは、まぎれもなく高級和菓子の名店「京菓匠 鶴屋吉信 」の包装紙ではありませんか。

享和3年(1803年)に創業し200年を超える歴史を誇る京を代表する老舗のひとつ。
社名に「京菓匠」を冠するのは、受け継いだ暖簾に対する並々ならぬ自信の表れに他なりません。
その伝統を守りつつも、常に探求を続け、素晴らしい創作意欲によって生み出された独創的なお菓子の数々は、今日に至るまで人々を魅了し続けています。


ワクワクしながら包装を解きます。
姿を現したのは、「節分」にふさわしい逸品でありました。

(節分に届いた「福ハ内」)
海風に乗せて-田舎サラリーマンの徒然日記--201202032003000.jpg


丁寧に熨斗が添えられた包み紙を開けます。
このとき、杉の木の良い薫りが鼻をくすぐるの仄かに感じた僕。
「おや?」と思いながら中を取り出すと、

(杉の薫りも芳しい豆まきの枡)
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なんと素晴らしい創造力でしょうか。
季節を尊び、暦を大切にする日本人の感性が息づく和菓子の文化。
その感性は、職人さんたちの創意工夫によって人々を感動させる「名品」を生み出してきました。
それは、「お菓子そのもの」はもちろんのこと、こうして収める箱や包み紙、ひいてはお菓子につけられる「銘」にまで「独創性」が遺憾なく発揮されます。
この「福ハ内」は、その代表といって良い逸品だとおもいます。

蓋をあけると

(美味しそうなお多福餅)
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先日お送りした「大福餅」。その「仕返し」で届いた「お多福餅」。
しかも、節分に併せて「福ハ内」。


大福にはお多福」そしてさらには「節分に福ハ内」。

さすがnorinorenご一家であります。
この仕返しのセンスの良さ。


いやはやお見事!!

完璧です!!



包みを手にしながら「こいつは、やられたな~!」と唸ってしまった僕でありました。



夕食後、早速、頂く事にいたします。
こんな嬉しい「福」が届いた日ですから、取って置きのお茶を煎れる事にいたしましょう。


ひとくち入れると、ほんのりとした甘さの餡が舌の上で踊ります。
その餡の甘さと包んだ皮の食感が混ざり合うとこれまた絶妙な風味へと変化します。

これぞ、まさに


「至福」



お茶をすすりながら、「福つくし」となった今年の節分の「うれしみ(by お花ちゃん様)」を噛みしめながら、明日の「立春」とやがて来る「春の足音」が心から待ち遠しくなった僕でありました。



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norinorenご一家様へ


いつも、本当にありがとうございます。
おかげ様で、まさに文字通りの「多くの福」に包まれた一日となりました。

こうして、ネット社会でのよきご縁に恵まれて、その幸せを実感できることを心から嬉しく思います。

今年の春は、aoi様にとっても新しい生活が始まる「特別な春」かと存じます。
どうか、元気一杯素晴らしい幼稚園生活を送ってくれますようにと心から願い、そして、可愛らしい園服姿をを拝見できるのをネットの向こうより心から楽しみいたしております。

これからも変わらずこのよきご縁を育んでまいりたいと存じます。
どうか宜しくお願いいたします。

この「お多福」の「仕返し」は、いずれまた!!


本当に・本当にありがとうございました。


「福づくし」となった立春の日に「ネット社会の一期一会」に心から感謝して。


田舎駄ブログ亭主     バイアリー・ターク


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