先に携帯短信にて実況いたしましたとおり、先週末10月8日・9日の二日間にわたり三重県鈴鹿に出かけてまいりました。
目的はF1日本グランプリを観戦する事。
この「大人の遠足(命名:jasumin様)」も途中、開催が富士スピードウェイに変更された2年間を除き今年で4回目。すっかり僕の中で「秋の恒例行事」となりました。
2006年は、鈴鹿への道のりを「知多半島から船で伊勢湾を横断する」という荒業を使いました。(しかもそれぞれ日帰り)
これもひとえにF1開催においては「駐車場の確保」が大変な苦労をすることが原因でした。
これまでの何度か書きましたが、F1においての「真のプラチナチケット」とは、座席ではなく「サーキット内駐車場チケット」だったのであります。
「なんとか駐車場付きのチケットは発売にならないものか」と鈴鹿サーキットのアンケート調査にも毎回この要望を書き込んできました。
そうしたところ、僕と同様思いを持つのファンの声が多数寄せられたようで、今年はじめて念願の「駐車場付きチケット」が発売されるに至りました。
そのおかげで桜の蕾が膨らみかけた今年3月、早々とチケットと駐車場が一度に確保できた僕でありました。例年ならば、梅雨真っ盛りの頃、抽選の結果を祈るような想いで過ごしておりました。
というわけで、安堵の春となった今年、気分的に余裕の夏が過ぎ、季節は巡って秋になりました。そして、今年もこの日がやって来たのであります。
金曜日、仕事を終えて、夕食を食べて、お風呂に入って家を出発。
知多半島道路から伊勢湾岸自動車道を経由して東名阪自動車道で鈴鹿まで快適なクルーズ。サーキット内の駐車場に深夜に到着しました。
今年の宿も「ペンション・アルファード」のお世話になります。
大人一人であれば充分快適なベッドスペースが作れます。
スウェットに着替えて寝袋に入ってひとまず就寝です。
さて迎えて土曜日。
ウィンドウから差し込んできた眩しい朝日に起こされて目覚めました。
時計は午前5時20分を過ぎたところ。
社外に出るとあたり一面を包むひんやりとした空気が肌に心地良く、つい大きく深呼吸をした僕でありました。
僕が到着した時は疎らだった駐車場も今は半分近くが埋まり、朝早くにもかかわらず続々と車が入ってきます。
駐車場には全国各地のナンバープレートの車たちが停められています。
皆さん、僕と同様に春まだ浅い3月から、この日が来るのを心から楽しみにして来られたに違いありません。
同じ思いを共有しているのだという親近感が湧いてきました。
鈴鹿に集う人々が感じる「一体感」。これこそ、この鈴鹿が「聖地」と呼ばれる由縁だと思います。
朝の心地よい空気の中で、あらためて今年もこの場所に来る事が出来た「うれしみ(byお花ちゃん様)」を噛みしめた僕でありました。
時刻は8時過ぎ、沢山の人たちとともにゲートをくぐります。
園内には、
(今年のテーマが心地良い秋風にはためいきます)
夢駆ける。
とても素晴らしいキャッチコピーだと思います。
3月11日の大震災をはじめとして、この日本列島に次々と降りかかる厄災。
ついうつむき掛けてしまう人々の心に今、最も必要なもの。
それが明日への夢なのだと思います。
その夢を乗せて駆け抜けることで、今年もたくさんの感動が生まれることでしょう。
時に厳しい試練を与える天の神様もどうやらこの2日間は我々に味方してくれるようです。
澄み切った青空の下、これから始まる夢の時間に心躍らせる僕でありました。
「その2」に続く。