梅雨らしい毎日が続くこちら知多半島、先週も雨の多い一週間でありました。
とはいえ、ここ数年に比較して気温が低い今年の梅雨はしのぎ易い毎日ではないかと思っている僕であります。
さて、そんな6月、京都まで出向こととなり出かけてまいりました。
用件は、僕が所属する学会のワーキングチームの定例会合出席のため。
本来は東京において4月の終わりに予定されていたものの震災の影響で一時延期となり、今回場所も京都に改めて招集がかかったという次第です。
京都を訪れるのも一昨年の青不動明王様のご開帳を拝見しに来て以来です。
また、昨年は公務が多忙で、しかもこの時期、家内がヘルニアの手術のために入院し、クレーマークレーマー生活の真っ只中。とてもゆっくり一泊で旅行を楽しむ時間もありませんでした。
が、今年は日曜日もこれといって予定はない事も有り、日曜日まで相棒エプ子さんと京都の散策する事にしたのでありました。
そんな二日間をご報告したいと思います。
今回の散策記、全編をエプ子さんでお送りいたします。
さて、京都駅に降り立ち、市バスに乗り込みます。
向かうは、京都の東側、今回の会場の最寄りの場所まで移動します。
会合は午後からですので、お昼を食べて会場にはいります。
かねてよりこちらの場所まで行ったら、是非立ち寄りたいところがありました。
ひとまず、バスを途中下車し、先に一箇所立ち寄ります。
秋には紅葉の名所となる名刹に立ち寄りこの季節ならではの「青もみじ」を愛でながらしばしエプ子さんと楽しみます。
こちらについては、後ほど別堂にてご報告いたしますが
(ほんのさわりだけ1ショット)
こちらのお堂を出て、目的の場所を目指します。
そちらに向かうには
(この坂道を登ります)
途中
(こんな風情のある小路をぬけて)
その先にある入り口からいよいよ敷地の中へ
(この入り口から先は自然の雑木林の中に続く坂道です)
頭上を覆う雑木林の下のけもの道を思わせる坂道をゆっくり登っていきます。
足元に広がる梅雨にしっとり濡れた落ち葉を踏みしめながら先へ進みます。
雨は上がったものの、湿度の高い陽気に蒸し風呂に入っているような感じで額から汗が噴出します。
汗を拭き吹き、登りきると
そこにあったのは
(ひっそりと佇む和風の建物)
僕が登ってきた山の名前は吉田山。
山麓にはかの吉田神道の吉田神社が鎮座し、古来より京都の人々の厚い信仰に護られてきた場所です。
その吉田山の山頂に店を構えるのがこちらの茂庵(もあん)さんです。
こちらの噂はかねてより聞いており、一度機会があれば訪れたかったお店でした。
今回、この吉田山の麓にある某国立大学(関西にお詳しい方ならすぐにお分かりかと思いますが)の施設が会場となりましたので、念願かなってお伺いすることが出来たのでした。
板戸をくぐって靴を脱ぎ階段を上がって二階へ。
少し時間が早かったことが幸いして、お客さんは半分ほど。
「一人ですが?」と告げますと「お好きなお席へどうぞ」と仰っていただきました。
見回すと窓に沿ってカウンター席が作られ、窓の外には木立の向こうに京都市街が一望できるではありませんか。
迷わずカウンター席に腰を落ち着かせた僕であります。
生憎の曇り空。向こうに靄がかかっていますが、これが良く晴れた日ならば素晴らしい光景が広がっていることでしょう。
木立ちをくぐって窓から吹く風もひんやりとして本当に心地よいものです。
噂に違わぬ名店であることを実感した僕であります。
「何にいたしましょうか」
窓からの景色と頬にそよぐ涼風に心落ち着かせていた僕はお店の人の声で我に返ります。
坂を上り、ひと汗かいた身には、やはり泡の主食が恋しいところ。
メニューに「エビス生」の文字を見つけ迷わずオーダー。あわせてランチセットをオーダーします。
よく冷えたビールが渇いた喉を滑るように落ちていきます。
一息で飲み干し、ランチをサーブして頂いたたタイミングでお代わりをもう一杯。
メインはポークを使った肉料理。
野菜のコンソメスープとゴマ風味のソースがかけられた豆のサラダ、そしてコーンを混ぜたライス。
どれも品の良い味わいでビールに良く合います。
ゆったりとした気持ちでランチを頂き、締めにコーヒーを頂きます。
(味わい深いコーヒーに感嘆)
いつも京都に来て思うのは、やはり水が美味しいということ。
こうしてお茶やコーヒーを頂くたびにそのことを実感します。
ゆっくりと時間を過ごし、時計を見ればそろそろ会合の時間が迫っています。
場所はこの山を降りたところ。
来るときは山の裏手から登りましたが、今度は反対側の吉田神社の境内へ下っていきます。
境内に参拝し、会合の施設にたどり着いた僕でありました。
さて、会合を終えてお仲間の皆さんと軽くお茶をして解散。
まずは宿にチェックイン。
何しろ普段から「ペンション・アルファード」が定宿の僕ですので、布団があればオーケーであります。
そこで見つけたのは外国人のバックパッカー向けの宿。
一泊4千円でしたが、さすがに今回ちょっとケチりすぎました。
次回からはもう少し考えます。
とはいえ、そのおかげで「美味しい京都土産」を見つけられましたので結果オーライということにしておきます。
そのご報告も後ほど。
チェックインを済ませ、宿の近くの銭湯でゆっくり大きな湯船に浸かり、汗流して、さっぱりしたら晩御飯です。
さて、それでは出かけましょう。
「祇園のど真ん中でコップ酒」編に続く