12月も迎えて22日。
気が付けばあっという間に今年も残り10日ほどとなってしまいました。

ここ数日は冬晴れの穏やかな日が続いていたこちら伊勢湾沿岸でしたが、昨日は夜に入ってかなりまとまった雨となりました。
昨夜は月食があるということで、こちらの地方では欠けた様子は見られないものの「赤い月」が観測される可能性が高いという事を知り、それを見るのを楽しみしていたのですが、残念ながら厚い雨雲と雨に遮られて月は顔を出してくれませんでした。
さて、その雨も夜の間にすっかり上がり、今朝は、海の向こうに澄み切った空気のなかに射し込む朝日によって浮かび上がるセントレアが見えるという息を呑むような絶景を見ながらオフィスに出勤した僕であります(ほんと、エプ子さんを構える10分が欲しい)

さて、今日22日は、暦の上では冬至です。
一年で最も太陽が南に下がり、日中の長さが最も短い日であります。
つまりは、この日を境に日が長くなるということで、古の日本人達は「暦の始まり」として大切にこの日を扱ってきました。それを表す言葉として、「朔旦冬至(さくたんとうじ)」という言葉も残っていますし、今日でも茶の湯の世界では「新茶の封切り」を行う日と定められております。

そんな様々な風俗習慣が伝わる冬至ですが、我が家にとっての冬至といえばやはり「かぼちゃ」と「柚子風呂」。
これまで、毎年我が畑で収穫したカボチャを煮て、庭に実った柚子の実を摘んで柚子風呂に入るのが恒例となっておりました。

ところが、今年、夏の暑さによるものか、はたまた土が原因なのかカボチャが記録的な大不作となりました。
サツマイモも不作でしたが、それ以上に大不作だったのがカボチャでした。
そして、柚子のほうも今年は裏年に当たり、こちらもまったく実を付けない年となりました。


ということで、道具立てがまったく整わない今年の冬至となってしまった我が家です。
数年ぶりにカボチャも柚子もスーパーで手に入れての冬至。

これまで経験した事のないいろいろな出来事に遭遇した今年、暦の節目である冬至をこうして迎えるのも今年という年を象徴しているかもしれません。
そんな事を思いつつ、明日からの新しい暦が心機一転、ささやかな幸せに沢山感謝出来る一年となりますようにと願う僕であります。


海風に乗せて-田舎サラリーマンの徒然日記- 海風に乗せて-田舎サラリーマンの徒然日記-

(去年の柚子とカボチャ)