七夕も過ぎ、7月もすでに半ばに差し掛かりました。
梅雨らしくしとしとと降る雨とその合間に広がる青空と降り注ぐ眩しい陽射しに夏の訪れを実感するこちら知多半島沿岸です。
7月に入って、家内も無事に退院したことで、僕の「主夫生活」もかなり楽になりました。
おかげでそれまで溜まった仕事をこなしつつ、これまた放ったらかしで荒れ放題だった雑草まみれの畑の手入れも手が出せるようになりました。
どうやら随分ペースがつかめてきましたので、これまででどっぷり染み付いた「サブロガー根性」からカムバックしなければいけません。
てなことで、ペースがつかめてきた日々の中、外出する余裕も出来たの事を幸いに先週の土曜日(7月10日)「日帰り」ながら大阪に出かけ、素晴らしい感動体験をしてまいりました。
まずは、そのご報告から記事を上げさせていただき、我が「カムバック記念」としたいと存じます。
さて、ご報告に先立ち、時計の針を少し逆戻しして今から4年前、2006年の秋に遡りたいとおもいます。
場所は三重県鈴鹿サーキット。
その地で、このネット社会で恵まれたありがたきご縁が仮想の枠を飛び越えて、現実の大きな出会いへと繋がりました。(その経緯はこちら にて)
そのよきご縁は、皆様と温かく愛しみながら今日まで大きく育んで来きました。
そして、さらに時を経て2008年、その間に恵まれた新しいご縁も加わっての素晴らしい「宴」大阪の地で催されました。
そして、その場において、ひとつの壮大なプロジェクトが本格的に始動した事が僕たちに告げられたのです。
そのプロジェクトは、素晴らしい感性と卓越したセンスを持つひとりの熱き男の「美と創造の世界」を「かたち」にして「世に送り出そう」というものでした。
その「情熱」に呼応し、かたち作りに直接携わる面々もまた「情熱のかたまり」。
ある人はこの時、僕にきっぱりとこう断言いたしました
「ここに関わる限り、格好の悪いものはぜったいに私が許さない」
その力強いひと言は2年経った今でもしっかり僕の耳の奥で響いています。
僕は、何ひとつお手伝いは出来ませんが、情熱を持って応援し、見守り、その日が来るのを心から楽しみに待っていよう心に決めたのです。(熱気溢れる宴の模様はこちら にて)
そして、ついに今年、その情熱が「かたち」になりました。
「マッチ」こと近藤真彦氏が自らの全精力を傾けて立ち上げたレーシングチーム。
その取り組む姿はけっして芸能人の余暇ではなく、プロフェッショナルとして、また心からモータースポーツを愛する「一人の男」として真正面から向き合い、熱い情熱と信念を貫き続けて来ました。
その思いはチームの結束力を高め、一丸となって戦いの場で勝利に向かって邁進する。
そこに立つのは、「監督・近藤真彦」に他ならない。
そのひたむきな熱い集団を、近藤真彦個人ではなく、「チーム」としての「KONDO Racing」を10年にわたってファインダー越しから追い続けた独りの男がいます。
「情熱には情熱で応える」その思いは、周囲を動かし、チーム創設10周年に集大成となって世に送り出されました。
写真集「KR10」。
2008年から待ちわびた一冊がついに形になりました。
そのファインダーから切り取られた世界は、圧倒的な迫力と磨かれた感性が作り出す世界観によって、「モータースポーツの世界が「美」として表現できる」ということを僕たちに教えてくれるのであります。
その10年を追い続けた男こそ、僕が「西の巨匠」として敬愛してやまないhunaudieres様 こと小林勝彦氏その人なのであります。
今回、写真集「KR10」の刊行を記念し、hunau様の地元・大阪にて、写真展が開催されたのです。
大阪梅田駅を出て、茶町界隈へ。
8年間暮らした大阪の街は僕にとっては「第二の故郷」。
再開発で見事に生まれ変わった茶町界隈の風景に驚かされつつ、相棒のエプ子さんで風景を切り取りながら、ギャラリーを探します。
まず見つけたのは、黄色いRX-8。
紛れもなく、西の巨匠様の愛車です。
その先にあったのは
入り口のドアから覗くとギャラリーの中はすでに沢山の人がお出でになっておられました。
中から奥様が僕を見つけてドアを開けてくださいました。
奥様とも旧知の間柄。
まずは「おめでとうございます」とご挨拶させていただきました。
たくさんのお客さんを出迎えてくれるのは
(こんな素敵なウェルカムボード)
このウェルカム・ボードをお作りになったのはnorinoren_【相方】様
。
これもまた「ネット社会の一期一会」から始まった素晴らしいご縁のひとつであります。
そこそこ広いギャラリーですが、中はたくさんの人であふれ返っていました。
(たくさんの人で埋められ)
そこかしこから「美しい」、「迫力が凄い」との声が聞こえてきます。
僕も人の輪に加わりじっくり拝見させていただくことにいたしました。
写真集のページで拝見した写真の数々が大きなサイズとなって僕の視覚に迫ってきます。
その迫力にまず圧倒され、そして、思ったのは、やはり写真は「プリントをしてこそ更に生きる」ということ。
いかにディジタルテクノロジーが発達し、画面を通じて見ることが出来る時代となろうとも、やはり写真という芸術は「印刷」という工程が絶対に不可欠であるというのをあらためて実感しました。
そして、今更ながらに再認識したのは「モーター・スポーツは美しい」ということ。
この「美しさ」に出会えたのも、「ネット社会の一期一会」のおかげです。
あらためてそのことに心から感謝する僕でありました。
hunau様としばし談笑しつつ、会場で過ごしておりましたが、お腹が空いてきたので一旦ギャラリーを出て、hunau様お勧めの「つけ麺」を食べ、再開発で様変わりした茶屋町界隈の風景をエプ子さんとともにしばし散策。
ギャラリーに戻るとhunau様の愛娘はーちゃん様とも再会。
ご縁が出来た頃は小学生だったはーちゃん様も今や受験生。来年には晴れて女子高生の仲間入りであります。
いやはや時の経つのは早い・早い。
そして、こうして長きにわたってご縁を育んでこれたことの幸せを心から感謝する僕でありました。
そうした長きのご縁に加えてこの日、新たなご縁にも恵まれることが出来ました。
そろそろ「おいとま」しようと思っていたところ、ひとりの男性が「バイアリー・タークさんでらっしゃいますか?」とお声をかけて下さいました。
hunau様のところやnorinoren様のところでお名前を拝見するゼク様 でありました。
ゼク様もモータースポーツをファインダーから追い求め「美」を追求なさっておられるとのこと。
僕がhunau様やnorinoren様のブログで残すコメントで名前を覚えて下さっていたとの事です。
「コメントで感じたイメージ通りの方が現れたのですぐに解りました」
と仰っていただき、何とも照れくさいやら・気恥ずかしいやら。
確かに「等身大」の僕なのであります。
失礼にも、これまでゼク様のブログにところにお邪魔したことがございませんでした。
ので、記事にリンクを張らせて頂くため、早速お邪魔した次第であります。
ゼク様、そして、hunau様ご一家にご挨拶し、hunau様には、少し託けをして、ギャラリーを後にすることに。
ふと、見上げれば目の前に大きなクレーンがそびえています。
その高さに、今進められている再開発の規模の大きさが窺えます。
そんな「変貌真っ只中」の茶屋町を歩きながら、時の流れの中で風景は変わり、テクノロジーの進化で人の生活や営みが変わろうとも決して変わらないものがあることに改めて気がつきました。
それは
人様とのご縁のありがたさ
仮想の世界でも人は人と出会い、そして、心を通わすことが出来る。そして、その思いは互いに愛しみ育んでいくことで幸せになることが出来る。
路地の人ごみのなかで
「うれしみ(byお花ちゃん様)」
という言葉をかみ締めながら駅に向かった僕でありました。
ネット社会の一期一会にあらためて感謝する今回の大阪小旅行。
もう少し続きます。
次は「街並み再生編」へと続きます。