東京への出張から帰って、気が付けば一週間が過ぎておりました。
この田舎駄ブログを初めて5年間ほどたちますが、携帯短信すら上げる事なく、これほど長期わたって更新しなかったというのは、初めての出来事ではないかと思います。
そんなことで、この一週間の我が家の出来事と週末のひとコマをご報告したいと思います。
「事の発端」は、東京出張へ出かける週の火曜日に起きました。
我が家内は若いころから腰に持病を抱えております。
ときに辛い症状に見舞われながらも長年にわたってだまし・だまし付き合ってきたのですが、この日、とうとう足まで痛みがひろがり、歩くどころか立ち上がるのも厳しい症状となってしまいました。
とても仕事が出来る状態ではなくなり、勤務先にもお休みを頂き、僕が東京から帰るまでの約一週間、自宅で安静にしていたのですが、一向に回復の兆しが見えません。
ということで、いまだ起き上がれない家内に代わって、先週は、主婦ならぬ「主夫」業に精を出していた僕でありました。
さて、そんな・こんなで気が付けばまたも週末となっておりました。
息子は、土曜日には野球に出かけましたが、日曜日は生憎の雨となり、野球も中止。
家で宿題を片付けたりして過ごしておりました。
お昼近くになって、その息子が、いきなりこんな事を言い出しました。
「お母さんのために今日は僕がお昼ご飯は僕が作るからね!」
息子も六年生。授業で「調理実習」が行われるようになりました。
その授業で教わったレシピでお昼ご飯を作ってくれるというのです。
よし、頑張れっ!
お父さんも手伝うからね。
というわけで、以下、流星シェフの奮闘レポートです。
今日のメニューは「オムレツ」
(まずは卵を割って)
(塩コショウをして卵を溶いて)
準備が出来たらコンロに点火です。
(フライパンを熱したら油を引いて)
さあ、充分熱くなったのを見計らい
(いいよ卵を投入です)
さあ、ここから時間との勝負です。
(半熟のうちに卵の形を整えて)
「お父さん、お皿出してくれる~!」とのリクエスト。
はいはい、任せなさいな。
食器棚からお皿を出して調理台に置いてあげます。
そこに息子がフライパンからインサート
(一丁上がり!!)
ちゃんと半月形に出来上がりました。
正直、僕もここまでは上手く半月形に出来ません。
いやはやお見事。今回ばかりは、僕のほうが降参です。
(仕上げのケチャップの模様もなかなかのセンスです)
よくやりました。
これならお父さんの出る幕はありませんね。
自分の分とお父さんの分、あと2人前もよろしくお願いします。
そちらは安心してお任せしますから、付け合せはお父さんが受け持ちますね。
僕は、雨の中、畑で付け合せにピッタリの野菜を収穫。
採って来たのは
(旬真っ盛りの紫アスパラ)
このアスパラガスは、苗を植えてから3年目を迎えます。
この間、たっぷりの堆肥を施してきました。が、収穫をすることなく、ひたすら土の下で根が広がるのを待ち続け、ようやく今年から芽を出すようになり、収穫が出来るようになった作物です。
いつでも畑に出れば、こうしてすぐに何本かが手に入ります。
早速土を洗い流して、ボイルです。
収穫は紫ですが
(茹で上がると、鮮やかなグリーンです)
オムレツの横に盛り付けたら、息子が家内を呼びます。
呼ばれた家内もベッドから起き上がり食卓までやってきました。
では、3人揃って「いただきます」
オムレツの出来栄えに家内も目を細めています。
「美味しいよ、ありがとう」
お母さんのこのひと言に息子も何となく自慢げなでも、ちょっと気恥ずかしそうに照れた顔をしています。
ついこの間まではお母さんにべったりで、甘えん坊だった息子です。
その息子が、母親に褒められて照れくさそうな顔をするようになっていました。
いつのまにか、そんな顔をするようになったのですね。
母親に褒められる事の嬉しさと、男としての照れくささ。
「もう子供じゃないんだと」ちょっとだけ言ってみたいそんな想い。
いつのまにか、そんな顔をするようになったのですね。
この光景を見ながら土の中での3年が作物を大きく成長させるように、息子も年を重ねるごとに人知れず大きく成長しているのだということをあらためて実感した僕でありました。
「困っているお母さんのために」という優しい気持ちを再認識し、そして何より、彼が見せた照れくささに大人に近づいていた息子の「こころ」に触れた雨の日曜日でした。
****** 追 記 *****
家内の症状につき、皆様にご心配をおかけしたかと存じます。
現状をご報告いたておきます
本人は、「寝ていればそのうち良くなるわよ」とい言い続けておりましたが、これまでの症状と比べても明らかに今回は重症だと判断した僕は、渋る家内を説き伏せて、整形外科で検査をさせることを決断したのです。
まず、近くの総合病院の整形外科でMRIを撮影して症状を診察してもらいました。
診断の結果は予想通り「椎間板ヘルニアの悪化」。
「相当悪い」という事で、ドクターから手術を受けることを勧められたとの報告を受けたのでした。
今回の相手は、神経の密集した「脊椎」です。
非常に繊細な箇所であり、万が一にも何か起きてもいけません。
そこで、先週金曜日(5月21日)、椎間板ヘルニアに関しては、この東海地方では最先端の設備と、随一の治療実績をもつ名古屋市内の病院にて手術を受けさせる事にしました。
病院までの距離はありますが、なに、一旦入院してしまえば、退院まではお任せです。それに、こちらの病院の最先端の設備であれば患者への負担がとても小さいかたちで手術が行われ、かつ通常では1ヶ月以上とされる入院も10日から2週間で退院できる見込みとなっております。
ですので、多少距離が遠くても結果的に早く帰ってくるのでありがたいのです。
現時点では、入院病棟が満床のため、いったん自宅で療養しておりますが、病院のベッドにが空きが出次第、即入院して手術を受ける事が決まっております。
手術が終われば程なく元気に退院し、いずれ職場にも復帰できますので、ご安心いただきたいと存じます。
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