先週末の土曜日(10月24日)のこと。

我が家にひとつの小包が届きました。

送料1,570円を払って受取ったその中身は、僕が首を長くして待っていた物でした。

そう、信州から我が相棒エプ子さんが帰ってきたのです。


早速開封して取り出しました。

まず、修理報告書を確認いたしました。

実は、事前にエプソン社の修理担当者の方からお電話を頂いており、その時に行った僕と担当者の方とのやり取りを改めて確認するためでした。


以下、修理報告書を引用転記いたします。



******* 修理報告書より *********


ご指摘のとおり距離計の縦ズレ(若干下方向)を確認致しました。無限遠おける二重像の一致(横方向)及び撮影時のピントにつきましては、弊社標準レンズでほぼ仕様を満たしていると思われます(後略)


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いまどき、日本の製造メーカーで「若干」とか「ほぼ」などという「あいまいさ」が通用しているとは思いもよりませんでした。

当然、機器の調整と言う作業においては厳密な規格に基づき実施されていると思っておりましたので、正直ショックでした。

いかに電子機器とはいえ、レンジファインダーのピンと合わせは究極のアナログです。

であるならば、作業者に徹底した調整技術の訓練を施しその技量を高めて、「ほぼ」や「若干」を「完全」までにしてもらわねば困ります。

「若干」や「ほぼ」がまかり通るのであれば、素人の僕が作業しても変わらない事となります。

メーカーとしての機器に対する責任姿勢を疑わざるを得ません。

実際ファインダーを覗きますとドック入り以前より格段にシビアに調整されているものの、やっぱり縦も横もズレております。

特に僕の場合マグニフィアーをつけてファインダーを拡大して使いますので、そのズレ幅も大きく目立ちます。


報告書には



******* 修理報告書より *********


(前略)お客様のレンズを想定し距離計を調整いたしましたが、(中略)再調整が必要でしたらレンズもカメラと同梱頂ければ調整させて頂きます。


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と記されておりましたが、メーカの姿勢がはなから「若干」や「ほぼ」などということを許している限り、これ以上の成果は望めないでしょう。

人間の技量頼みの「アナログならでは」の今回の出来事だとすれば「それもさもありなん」と思い直す事にいたします。

第一、これからまた3週間もドック入りではこちらがかないません。

当面の間、このズレは、我が相棒の「クセ」としてこちらがアジャストして付き合っていくことにしたいと思います。これもまたアナログならでは。

今後、また、ズレが大きくなったらその時に再調整に出したいと思います(そのときは、マグニフィアーを付けて送り出したいと思います)



ひとまず、エプ子さんの帰還を喜ぶ僕でありました。