10月7日水曜日。
太平洋の南海上から台風18号が日本列島にむかってその進路を進めていることが報じられておりました。
予想される進路は紀伊半島南部へ上陸し伊勢湾を通過して北陸から東北地方にかけて本州を縦断する公算が高いと予報されておりました。
紀伊半島上陸となれば、我が知多半島は「台風の東側」に位置することから暴風雨が強くなる可能性が高まります。
会社において情報収集に努めながら警戒態勢をとり台風情報をチェックしておりました。
台風は徐々に東に向きを変え、志摩半島から伊勢湾に侵入する可能性が出てきました。
台風の規模から見て、非常に危険であると判断した僕達は、夜間勤務の皆さんに業務の中断と一斉帰宅を指示し、今回ばかりは我々も社内に留まるのは危険であると判断し、総員帰宅避難を決定したのです。
そうして、帰宅した僕に嬉しいお届け物が待っておりました。
(京都の秋が届きました)
昨年の秋、このネット社会でのよきご縁に恵まれ、そして温かいお導きによって、「写す心」と向き合うための新しい「堂」を創設いたしました。
「ENISHI(縁)写心堂 」と名付けたその堂にいつもお越しくだり、そして、僕の拙い写真を温かく見守ってくださる方がいらっしゃいます。
その方は、京都の中心「祇園」の街を素晴らしい感性によって長年見つめ続け、四季折々の情景やその街でおきる日常をファインダーから切り取りっておられるのです。
そのお写真のどれもが、情緒に溢れ、そして何よりも「祇園」を愛しんでおられるお気持ちが溢れているのであります。
僕が敬愛してやまないその方を「yuki」様と申します。
今は、yuki様もブログを構えられ、その素晴らしい作品の数々をネット通じて拝見する事ができます。
(yuki様のブログ「祇園 白川 たつみ橋」はこちら から)
先月、東京においてyuki様の写真展が開かれました。
丁度東京への出張の機会が重なりましたので、僕もその素晴らしい写真を拝見させていただくことが出来ました。
会場にてyuki様にもお会いする事が叶い、ご挨拶させていただく事ができました。
そのyuki様からの贈り物だったのです。
(丁寧な添え文とともに)
お人柄の伝わる柔らかな筆遣いと真心こもったお言葉に接し、窓の外で唸り声を上げ始めた暴風雨に緊張する心がゆっくりとほぐれていくのを感じた僕でありました。
蓋を開けてみると
(秋の夕暮れが広がっていました)
京都・俵屋吉富さんの干菓子「夕焼けこやけ」(俵屋吉富さんのHPはこちら )
夕陽に向かって飛ぶ赤とんぼと傍らには栗、きのこ、色づく紅葉。
日本の秋の美しさを表現した京都ならではの逸品です。
繊細な日本人の感性を見事に形に表す職人さんたちの技に眺めているだけでも心が和みます。
折角の美味しい和菓子です。
やはり、コーヒーでは勿体無い気がいたします。
久しぶりにお抹茶を立てて味わいたいと思います。
こうして、ネット社会のよきご縁に恵まれ、日々本当に幸せを実感させていただける。
その事を心からありがたいと思います。
この素晴らしいお菓子を拝見しながら、人様とのご縁に改めて心から感謝する僕なのであります。
**** yuki様へ ****
この度は、本当に素敵な逸品をお贈り下さって心より感謝申し上げます。
添えられておりましたお人柄の溢れるyuki様のお手紙に感激し、あらためて「写真は写心」であることを実感する思いでございます。
これからもyuki様が切り取られる情緒豊かな素晴らしい祇園・たつみ橋の風景を心より楽しみいたしております。
また、こちらも「写す心」と向き合う日々を大切に過ごしてまいりたいと意を新たにいたします。
末筆ではございますが、秋も深まり京都は盆地特有の寒暖の差が大きい気候に移ろう事と存じます。
どうかくれぐれもお体ご自愛くださりますますご健勝であられますよう祈っております。
ネット社会の一期一会に心から感謝して
2009年10月12日
ENISHI(縁)写心堂々主 バイアリー・ターク
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