先週の土曜日、9月19日。

僕は、東京に出ておりました。

最近は、本当に便利となり、朝6時53分発の「のぞみ」に乗れば、東京駅には8時40分前には着きます。

そのまま在来線で通勤ラッシュにもまれながら東京のメンバーと「9時に出勤する」というのが可能となりました。

おかげで前泊をしなくとも午前中から仕事がこなせます。

しかもこの日は、土曜日ということで平日の通勤ラッシュに遭わずにすんだのが幸いでした。

今回の目的は、間もなくリリースされる新しいO/Sを社内導入する為、システムベンダーのエンジニアリング・チームと準備作業を行うためのミーティングがメインでした。

ユーザーである僕を含め、エンジニア、営業さんなど総勢7名ほどで幾つかの課題を検討し、方針と作業スケジュールを決めるなど、午前中め一杯仕事をこなして予定通り終了しました。



さて、仕事を終えた僕は、次の目的地に向かう事にいたしました。



昨年の秋、このネット社会でのよきご縁に恵まれ、そして温かいお導きによって、「写す心」と向き合うための新しい「堂」を創設いたしました。

ENISHI(縁)写心堂 」と名付けたその堂にいつもお越しくだり、そして、僕の拙い写真を温かく見守ってくださる方がいらっしゃいます。

その方は、京都の中心「祇園」の街を素晴らしい感性によって長年見つめ続け、四季折々の情景やその街でおきる日常をファインダーから切り取りっておられるのです。

そのお写真のどれもが、情緒に溢れ、そして何よりも「祇園」を愛しんでおられるお気持ちが溢れているのであります。

僕が敬愛してやまないその方を「yuki」様と申します。

今は、yuki様もブログを構えられ、その素晴らしい作品の数々をネット通じて拝見する事ができます。

(yuki様のブログ「祇園 白川 たつみ橋」はこちら から)


この日、普段はP/Cの画面から拝見するお写真の数々を、生で拝見出来る機会が東京にあったのでありました。


(平野幸彦写真展 「祇園 白川 たつみ橋」(2))

海風に乗せて-田舎サラリーマンの徒然日記-



会場に到着しますと、20名近くの方が熱心に作品を見ておられました。

どの方々からも口々に感嘆の声がもれているのが耳に届きました。


奥のほうで、来客の方と談笑されている銀髪の紳士のお姿を見つけました。

前日、我が写真教室の校長先生 がご紹介くださったyuki様に違いありません。

談笑に花が咲いているのを幸い、ご挨拶を後回しにして、とまずは、じっくりと作品の数々を拝見することといたしました。


どれも素晴らしい作品の数々でした。

特に入り口に飾られた「冬の情景」には、しばし目と足が釘付けになった僕でした。]



深々と降りしきる雪。


その向こうに立つ一人の芸妓。


身を少し屈めながら傘を差そうとするその仕草と雪の中に浮かび上がる深紫の外套と口に引いた紅のなんと艶やかなる事か。


息を呑む美しさでございました。



じっくりと拝見させていただいた後、受付にお独りになられたのを見て、yuki様にご挨拶させていただきました。

お話しをさせていただきながら、そのお人柄がこの素晴らしい作品を生み出しているのだと言う事をあらためて実感した僕でありました。

若輩者の僕に本当に丁寧に応対してくださいました。

こうして、よきご縁に恵まれました事をあらためて心より感謝いたします。



yuki様とお話しをしておりますと、「あの、ひょっとしてバイアリーさんでしょうか?」とお声を掛けてくださる方が。


なんと、我が別堂にお越しくださるmacky 様でありました。



maicoroparisさんやhunauさんのお名前が聞こえて、聞き耳を立てておりました」とのお言葉。


まさかこの場所でご縁のある方に出会えるなんて思っておりませんでした。

この偶然を本当に感謝するとともにあらためて、このweblogというテクノロジーが持つ「人様とのご縁を結んでくれる」素晴らしさを実感した僕でありました。



macky様を交えて更にひとしきり談笑、かなり長時間お邪魔してしまいましたので、そろそろ失礼する事に。

今度、是非京都で再会を」とお願いし、また、「知多へも一度足をお運びください」とお誘いてこの日は、お別れした僕でありました。



会場出て、地下鉄に乗り神田古本屋街へ向かいました。

東京に来れば、この場所は必ず訪れたい場所です。

1時間ほど散策し、東京駅に戻り夕陽に赤く染まったビル群を新幹線の車窓から眺めながら帰路についた僕でした。


今回も大きな「うれしみ(by お花ちゃん様)」をお土産にして。




秋の一日、充実の大人の社会見学をした僕でありました。