あの日、自分の心の中にぽっかりと大きな穴があいたのを今でも思い出す。
そして、心に穴があることを絶対に認めようとしない僕がいた。
認めるのが悔しくて。
認めたら何もかも消えてしまいそうで。
認めないことが強いことだと言い聞かせて。
でも、そんな自分が一番解っていなかったと気付くまで11年。
今でも消えることなく心の中に居ることを
心の穴を認めることは、無くす事ではないことを
認めるのは、心が弱いからではないことを
それを気付かせてる為にあなたは、「友情」というプレゼントを届けてくれた。
5月の乾いた空に燦然と瞬く無数の星。
見上げながら、どれがあなたなのだろうと思います。
アスファルトのうえで「音速の貴公子」だったあなたは、今宵も光の速さでミルキィウェイというサーキットを駆け抜けているのでしょうか。
15年目の今夜、あなたを偲んで星空に向かって乾杯を捧げます。
あなたが届けてくれた友情の器で。
ありがとうそして安らかに
Ayrton Senna da Silvaが天に召された夜に