3月29日 日曜日。
すでにご報告の通り、集落の祭礼に没頭していた僕でありました。
引き続き、翌30日に「あと片付け」を皆さんとともに作業し無事に完了。
それを見届けて、ほっとする間もなく一夜明ければ3月31日を迎えて、今度は会社の最重要事項である「年度末決算」の処理を深夜から作業していた僕でありました。
こうして、4月1日早朝、まだ誰も出社していないオフィスでベンディング・マシンのコーヒーを片手に、ようやく公私共にすべての「一年」を終えたことを実感し、本当に「ほっと」したのでありました。
さて、こうして迎えた「4月1日」ですが、僕には、もうひとつ成し遂げなければならない「一大事」が残されていたのであります。
時を遡ること、2006年10月。
その場所において、ひとつの大きな歴史が、その幕を一旦下ろしました。
そこは、それまで20年にわたって数々の戦いが繰り広げられた舞台でした。
繰り広げらた名勝負には幾つものドラマが生まれ、また「栄光」と「挫折」のふたつがともに存在していました。
そのなかで、人々は熱狂し興奮の渦に包まれる時を過ごしたのです。
Fomura 1.
世界最高峰のモータースポーツ。
「速さ」の中に崇高なまでに昇華された流麗さを兼ね備えた他に追随を許さぬその戦い。
その戦場こそ、鈴鹿サーキットでした。
まさに「聖地」呼ぶにふさわしいその鈴鹿サーキットにおいて、F1の歴史が、2006年に幕を閉じたのです。
「いつか鈴鹿に帰って来て欲しい」そう願う幾多のF1ファンの願いが届き、2009年、鈴鹿での再開が決定されたのです。
「何としても鈴鹿に帰ってきたF1をこの目で見たい」
この事が、大きな今年の課題となりました。
さて、前置きが長くなりました。
この鈴鹿での開催に足を踏み入れるには、当然のことながら「チケット」を入手しなければなりません。
その発売日が、あろうことか3月29日だったのです。
一連の重大事をすべて終えて、新年度を迎えた4月1日、ようやく僕もチケット購入のアクションを起こす事ができたのです。
午前中のデスクワークを終えてランチ・タイムを迎える当時にオフィスを飛び出し、そのままコンビニへ駆け込んだ僕でありました。
何しろ巷では「プラチナ・チケット」とまで言われるF1の観戦チケットです。
しかも、鈴鹿での再開を祝うファンが争奪戦を繰り広げる事は間違いなく、発売数時間で完売する事だって充分ありえる話しです。
その状況の下、3日間のビハインドは、あまりに大きなハンディです。
「金に糸目をつけない」というのならチケット入手も可能でしょう。しかし、そこは一介の田舎サラリーマンの哀しさ。当然に予算には限りがあります。
はたして、僕の希望するシートは手に入れられるのだろうか。
神に祈るような気持ちで端末を操作していきました。
端末の画面には、「完売」を示す「×」マークが、次々と表示されてされていきます。
焦る気持ちで画面をスクロールしていく僕。
そして、ついに
(やりました!!)
第一希望だったシートとは違うものの、予算にかなう狙い通りのシートが確保できました。
何しろ3日間のビハインドを背負っての「出遅れスタート」を切った僕です。
この成果は「パーフェクト」と言って良いと思います。
これで、念願かなって、鈴鹿に行く事が出来ます。
この秋、レースの「再開」はもちろんですが、鈴鹿の地で素晴らしい「再会」が待っている事でしょう。
その事が何より嬉しい僕であります。
待ってろよっ!鈴鹿!!
今、オフィスの前に植えられた桜並木を見ると、7分咲きといったところです。
ようやく「春本番」となりました。
その桜の花を愛でながら、その心は「秋」へと馳せる僕なのであります。