ご報告の通り、平成21年の祭礼も無事終了しました。


お陰さまで、天も味方し準備から本番の二日間、そして後片付けの月曜日まで一滴の雨も落ちる事なく快晴の中で執り行う事が出来ました。

この季節、晴天が4日以上続くというのは、奇跡的な事であり本当に幸運だったと心から思います。

集落に住む人々の熱意とお祭りを心から愛する気持ちに神様が、晴れをプレゼントしてくれた.。

そう思えてならない僕なのであります。



昨年5月、祭礼部長を拝命してからお祭りを終えるまでの約一年間をあらためて振り返ったとき、胸に去来するのは「本当に長かった」という想いです。


平成20年までの過去5年半にわたって、お祭り運営の中心に身を置く幸運に恵まれながら、様々な出来事に立ち会ってきました。

「最高のお祭りを実現する」その一点の為に連日・連夜熱く語り合い、時には、ぶつかり合い、怒号飛び交う中、あわや「拳で決着」となる寸前に幾度も遭遇しながらも必死になって解決策を見出しながら突き進んできました。

そんな事を繰り返しながら5回のお祭りを挙げてきましたが、その間の5年半を決して「長い」と感じた事はありませんでした。


しかし、平成21年に向けての「この一年」はまったく「次元の違う一年」でした。


光栄にも平成19年・20年と2年間この身に纏った「祭礼副部長」と刺繍された法被。

その刺繍からたった一文字「副」の字が取れたとき、僕の両方の肩にずっしりと重くのしかかった責任は僕の想像をはるかに超えていました。

ここに正直に申し上げます。



今年のお祭りを「楽しんだ」という心境ではありません。



お祭りを終えた瞬間、いつもなら万感の想いでやって来る「達成感」や「充実感」は訪れることなく、ただ僕の心を満たしたのは、「安堵の想い」だけでありました。




「人を率いる」という事の難しさ


「頂点に立つ」という事の厳しさ


「決断を下す」という事の悩ましさ




この想いとずっと向き合い続けてきた一年間でした。



そして今、あらためて実感します。
いかに多くの皆様に支えられてこの一年を「形にする事が出来た」のかを。

僕が、この肩に圧し掛かった重さに耐え切ることが出来たのは、ひとえに僕を支えてくれた多くの人々の「暖かい心」です。

こうしてここに記事を書きながら、あらためて「人は決して1人で生きているのではない」という言葉を深く・深くかみ締めています。



ともに集い大事を成し遂げる



「集大成」という言葉こそ、平成21年祭礼を締め括るにふさわしい言葉だと思います。



最初、僅かたったの6名でした。


以来、足掛け7年。




(今では、こうなりました)

海風に乗せて-田舎サラリーマンの徒然日記-




僕を信じ、すべてを託してくださった皆様の期待に応える事が出来ただろうか?

今も自問自答する日々です。

でも、その答えは、これからの日々で見つけていけたらよいと思います。




今日からは、一生涯を懸けての「ご恩返しの日々」の始まりです。