先般ご報告いたしました、我が相棒エプ子さんのドック入り。
未だエプソン社さんからのアナウンスは届きません。
当初、「点検のうえ異常が無ければ、一週間から10日程度でご返送いたします」との回答でしたので、無事だったとしても帰ってくるのはもう少し先でしょう。
もちろん、異常が見つかれば、その対処によっては長期の入院も考えられます。
そんな状況下において、何しろエプ子さんがないと寂しい事この上もなく、しかも、この冬の乾いた空気ならではの素敵な田舎の風景が目の前にあるのですから、この風景をファインダー越しに見れないなんてストレス以外のなにものでもありません。
ということで、エプ子さんとのコンビ結成を期に、現在、新たなタッグを組んでいる「流星社長(←宮田様&そのみ様ご夫妻様命名)」こと我が息子に旧相棒「オリ江ちゃん」の一時のレンタルをお願いしたのであります。
さて、お願いされた息子、「いいよ、お父さん好きだもんねカメラ」という返事。
なんともありがたいリアクションであります。
ところで、我が家では昔から「成果報酬主義」を徹底しております。
「きちんと結果を出したら、それに対してちゃんと報いること」
僕の教育方針でもあります。
もっとも人の弱みに付け込んだり、人の足元を見るような真似は絶対に許しませんが、今回のように快いリアクションには、ちゃんと応えてあげなければいけません。
という事で「何か交換条件ある?」と聞いたところ、「じゃあ、ひとつリクエスト」と速攻、条件が提示されたのであります。
ちょっと、こちらの想定を超えた条件でしたが、今更、ダメとも言えず、「条件成立」となったのであります。
さて、この日曜日、18日、当初より地域行事が開催されることからお祭りの準備も「無し」と決めており、また、息子も同様な理由から少年野球も「練習無し」となっており家族全員が「フリー」となる貴重な日曜日でした。
それを狙って、息子の条件を果たす事となりました。
深夜3時過ぎに我が家を出発し、目的地に着いたのは早朝5時半。
そのまま、車内で一眠りして、目が覚めると
(こんな景色が広がっておりました)
たどり着いたのは、信州、「きそふくしまスキー場」(スキー場のHPはこちら )
そう、息子の出した条件とは
「おいらをスキーに連れてって」
昨年、ゲレンデデビューを果たした我が息子、どうやらすっかりその楽しさに嵌っており、今シーズンは、まだ一度も滑っていないのを、このオリ江ちゃんレンタルを「もっけの幸い」とばかりに僕にリクエストしたのでありました。
僕の住む知多半島は、実は交通の便に関して非常に恵まれた環境にあります。
半島を縦貫する「知多半島道路」に入ってしまえば、あとは一般道を走ることなく、高速道路を使って東西南北あらゆる方面に行く事が出来るのです。
今回も知多半島道路に入り、名古屋都市高速道路を経由し東名高速から中央自動車道で中津川まで、あとは国道19号線を使って長野県のスキー場まで、わずか2時間半で到着してしまうのであります。
あえて深夜に走るのは、ひとつは「渋滞を避けるため」そして、早く到着して、「少しでも仮眠が取りたい」からなのであります。
今回も到着して8時過ぎまでひと眠りできた事が、本当にありがたかった僕であります。(もちろん味わい母子は、車に乗り込んでから、ぐっすり朝まで熟睡です)
(スキー場の夜明けです)
朝8時。
スキー場がオープンしました。
まずは、味わい母子は、スキー板と靴をレンタル。
僕は、高校生の頃ゲレンデデビューをして以来、スキー暦は、かれこれ30年。
15年ほど前に購入した自前の板を今も現役で使っております。
味わい母子がレンタルの手続きをしている間に僕は、3名分のリフト券を購入しに購入窓口の列に並びました。
購入して、戻ってみると
(準備オーケー)
さあ、では、参りましょう。
まずは、リフトで山頂へ。
(リフトにのって)
僕が、「味わい母」に板を履かせたりして手古摺っている間に息子のヤツ、とっとと他の大人に混じってリフトで行ってしまいました。
なんとも逞しくなったものです。
この光景を後ろのリフトから眺めながら、ちょっとした息子の成長振りが嬉しかった僕であります。
この日、天気は快晴。
見事に晴れたってくれました。
山頂へ向かうに連れて、リフトからも信州の山並みが絶景となって広がります。
(リフトから)
リフトを降りて、ゲレンデに立つと、目の前には
(木曽御岳が真正面に)
こちらのスキー場は、これまで何度となく訪れておりますが、これほどの絶景はなかなか拝めるものではありません。
こちらが曇っていては勿論見えませんし、たとえこちらが快晴でもむこうの御嶽山側に雲が掛かっていては、こうしたパノラマは望めません。
よほどの好条件でなければ、見られない絶景に本当にラッキーだったという思いと「エプ子さんだったらなぁ」という寂しさが複雑に入り混じった僕でありました。
「先行くからね~っ!」
の声を残し、息子はすでに行ってしまいました。
(味わい母も続きます)
僕もオリ江ちゃんをポケットにしまい、滑る事といたしました。
昨年始めたばかりの息子ですが、どうして・どうして、なかなか様になっております。
板は「ハの字」とはいえ、スイスイと滑っていきます。
そのスピードも結構なもので、「やっぱりこうした事は、子供のほうが覚えが早いんだなあ」と感心しきりの僕でありました。
先週の3連休は、「リフト待ち40分」だったそうですが、この日はほとんどリフト待ちすることなく「滑っては乗り・滑っては乗り」と連続でスキーを満喫いたしました。おかげで、11時過ぎには、腹ペコとなった息子に促され、少し早いですがセンターハウスのレストランでお昼ご飯といたしました。
そのあと、一息ついて12時過ぎから午後1時過ぎまで更に一時間ほど滑り、もうヘトヘト。
今シーズンの初スキーをヘ心行くまで満喫し、楽しんだ僕達でした。
これにて、取引も無事に成立。
すでに息子から借りているオリ江ちゃんですが、あらためて、これから、エプ子さんが帰ってくるまで楽しみたいと思います。
ただこうしてあらためてオリ江ちゃんを使って解る事は、「自分の目で」がいかに楽しいかということ。
やっぱり早くエプ子さんに帰って来て欲しい僕なのであります。
オリ江ちゃんにまつわる「いささかの取引」の顛末でした。