新年が明けてすでに2週間。
気がつけば、すでに15日を過ぎております。
本当に時がたつのは早いと実感いたします。
さて、ここ数日、こちら伊勢湾沿岸も非常に寒い日が続き、また、西高東低の冬型の気圧配置は、大陸からの乾燥した空気をもたらし、ローカルの天気予報は「インフルエンザや風邪の流行にご注意ください」と毎日告げております。
この「乾燥」というシロモノ、実は人間だけでなくディジタル電子機器にもかなりやっかいな相手なのであります。
この空気が乾燥することで、発生するのが静電気。
埃や衣服に帯びた静電気がスパークすると青白い火花が飛び散るのをご覧になった方も多いかと存じます。
この際の電圧は、弱いときでも数千ボルト、ときには一万ボルトに達することも珍しくありません。
そして、空気が乾燥するとあらゆるところに静電気を帯びている環境が発生するのであります。
今週に入って、この静電気のスパークによるP/Cのクラッシュが続発し、毎日2台~3台が僕のところに担ぎこまれてくるのであります。
なにしろ、いきなりクラッシュして、まったく動かなくなるのですから、利用している皆さんの狼狽ぶりたるや相当なものがございます。
そりゃ、いきなり画面が真っ黒になったり真っ青になって見たこともない英語のメッセージが表示されたりするんですから焦りますよね。
顔面蒼白で僕のところに駆け込んでくる人あり、電話で「とにかく見に来てくださいっ!!」と悲鳴を発する人あり、はたまた自分が何かしてはいけない事をして仕出かしてしまったのではないかと不安に駆られて身を縮めているひとあり。
こうなると、まず最初にすべきは、機器のトラブル解決よりも、「ヒューマン・ケア」となるのであります。
目の前で、あるいは電話の向こうで動転している気持ちを鎮めさせ、そして落ち着きを取り戻したところで、冷静にここまでの経緯を思い出させて、その状況をヒアリングし、トラブル状態を把握したうえで、その原因が人為的なものではない事を説明し、安心させる。
そこまでが、ひとつの大切な仕事となっているのであります。
こうして、ようやく僕には、状況を分析するための基礎データとしての「状況証拠」が収集でき、トラブルの真因が特定できる手筈となるのであります。
この「状況証拠」と実際の機器を診断することで、必要な手立てを施して復旧あるいは修理の手配を行い、「一件落着」と相成るのであります。
大体、月に一度くらいはこの事態に出くわすのですが、この仕事始めからに2週間ですに10台以上。
特にこの二日間においては各々3台、つまり個々3名、合計6名の方のケアに明け暮れていた僕であります。
ただ今、週末のお昼休み、本日ここまでは無事出来ております。
どうか、あと半日無事で過ごさせてほしいと心から願う今の僕であります。
この記事をごらんの皆様は、P/Cにせよ携帯電話にせよディジタル電子機器からご覧になっている事と存じます。
どうかくれぐれも静電気にはお気をつけ戴くとともに、何かトラブルがありましてもくれぐれも冷静にご対応くださるようお願いいたします。
とある田舎企業の「情報通信システム統括職」のご報告でした。