2009年もあっという間に時は過ぎ、本日はすでに7日であります。
七草粥をいただくと、いよいよお正月気分も「そこまで」となります。
さて、このお正月のお休みの間、山間に沸く温泉につかりながら、久しぶりにゆったりとした時間のなかで「2009年をどのような一年とするか?」ということに思いを巡らせておりました。
2008年は、「つくる」がそのテーマでありました。
もちろん反省するべきこと、やり残したことは諸々あるとはいえ、様々な出来事を通して確実に形作ることが出来たのではないかと思う僕であります。
さて、明けて2009年。
今年のテーマは「たん」と決めました。
一つめは「探」
時代が21世紀となって間もなく10年、平成の世も20年という時が過ぎました。
この20年の間、日本人は、多くの新しいものを生みだしてきました。
そして世の中は、本当に便利になりました。
このweblogというテクノロジーも日本に根付いたもののひとつでしょう。
その新しい社会環境の中で人は「創出」する代償として「喪失」を選択してきたという思いを僕は強く持っています。
そして、更に追い討ちをかけるのごとく「破壊」へと人は歩みを進めている。
そう実感するのであります。
昨年、久方ぶりに日本を離れ、ヨーロッパに降り立ち、今更ながらに「日本人の忘れ物」が、いかに多くなっているのかを痛感したのであります。
今年、あらためて日本人の忘れ物を探していきたいと思います。
日本人であることの「誇り」
日本人だからこその「美意識」
日本人ならではの「心の豊かさ」
これを「自分の目で」探し求めてゆきたいと思います。
ありがたき事に、Parisの地で僕に「感性」という大きなお土産を託してくださったおかげで、今、僕の手元には、新たな相棒があります。
この相棒とともに日々の暮らしの中で、そして、時にはそれを探すための旅にも出ることで、出来る限り多くの「心」を探し出し、フレームに切り取っていきたいと思います。
そして、そこから探し出した「心」を日々の暮らしの中で「実践」を通じてよみがえらせていきたいと思います。
二つめは「鍛」
昨年一年を通じて、長年の不摂生と運動不足を解消するべく、これまたわが相棒「スペシャ号」に跨ってサイクリング&ポタリングに精を出して参りました。
おかげさまで、足腰はかなり強くなって来たと思います。
そこで、今年はこれまでの「回復」から一歩進めて「鍛える」年にしたいと思います。
スペシャ号からいったん降り、今年は自らの足で走りたいと思います。
かつて、僕は長距離ランナーでした。
あらためて自らに挑戦していきたいと思います。
「2010年、フル・マラソンを走ること」をターゲットにして、今年一年間をかけて徹底的に鍛錬をしたいと思います。
三つめは「担」
今年、集落の皆様からの暖かいご推挙とご信認をいただき祭礼の総責任者である「祭礼部長」を拝命いたしました。
今から6年前、その存続が危ぶまれ、まさに「風前の灯」であったわが集落の祭礼に「赤ちゃんからお年寄りまで集落を挙げてのお祭りへと盛り上げたい」というその一念で始めた再興のための努力。
おかげ様で、今では集落の皆様が「春が楽しみ」とおっしゃってくださるまでに発展させることが出来ました。
その大きく隆盛を遂げたお祭りの采配を僕に託してくださいました。
この重大な責任をしっかりと勤め上げ、この春を更なる成功に導くこと。
そして何より僕に託された使命は、「次の世代への橋渡し役となること」だと心得ます。
「次の世代への橋渡し」という役目をしっかりと担って全身全霊を傾けて参りたいと思います。
今年、このみっつの「たん」をしっかりと肝に銘じ「胆力」をもって一年を歩んでいきたいと思う僕であります。