帰宅して一息つき、ふと海が見たくなって外に出る。




海岸へ続く小路を独り歩く。



程なくして潮騒のざわめきが耳に届いてきた。




海岸にたどり着き、堤防に腰を降ろす。




砂浜に打ち寄せる波が白く浮かび上がっているのが見える。




照らしているのは、半分の月。






家からポケットに忍ばせたのは、妹から貰ったカルバドス。



手にしたスキットルが月明かりで銀色に輝いた。