いよいよ旅は最終日。


ホテルで朝食を摂り、チェックアウトしてバスに乗り込みます。

この三日間、現地の添乗員さんもバスガイドさんも同じ顔ぶれでしたので、もうすっかりお友達でございました。


バスは、那覇市内を抜けて郊外へ向かいます。

バスの窓から市街地を眺めていると、ある光景に僕は気付きました



(こんな風景や)




(こんな様子)




バスガイドさんが解説してくれました。


これは、各家庭に設えられた「貯水タンク」なのだそうです。

ご存知の方も多いと思いますが、沖縄の降水量は日本でも群を抜いて多い県です。

しかしながら、この土地が石灰岩で出来ている事から、すぐに地下に浸透し、地下水脈として保たれる事無く、そのまま海に排出されてしまうのだそうです。

また、その地形も相まって大きな河川が存在せず、ダムによる貯水が出来ない環境なのだそうです。

今から約30年ほど前に未曾有の渇水に見舞われ、約一年間の長きに渡って沖縄県全域の上水道が継続して断水するという事態に陥ったそうです。

その事を契機にして、各住宅に貯水タンクが設置されるようになったのだそうです。

今では、沖縄本島においては、全住宅のほぼ100%に貯水タンクが設置されているとの事です。


実は、この朝、ホテルのテレビからひとつのニュースを僕は見ておりました。

こちらに帰って、検索して見つけたのはこちら です。

僕が見たのは、この地下ダムに貯水された水資源を周辺の島へも供給する為、海底にパイプラインを敷設し運営する事が国の事業として決定したのをを伝えるニュースでした。



また、途中には



(こんな景色にも出会いました)



風力発電装置です。

おきな河川の無い沖縄においては、ダムを建設して水力による発電と言う方法が取れません。

その打開策として、現在、積極的に風力発電の研究を進めているのだそうです。


ここにもまた、「治水」という、この地方が抱える抱える大きな課題があると言う事を知った僕でありました。






さて、バスが到着した先は



(こちらです)



日本においては山口県の秋芳洞に次ぐ2番めの長さを持つ鍾乳洞です。

全長は、約6000mほどあるそうですが、そのうちの約1000mがルートとして整備されております。



(これより地底探検です)



鍾乳洞の中を進むと



(幻想的な光景が広がります)






約一時間かけて鍾乳洞を探検して、再び地上へ。



この場所は、地上に「おきなわワールド」という施設が開設されております。

フルーツ園があったり、琉球の古民家が移築・保存されていたり、様々な伝統工芸が体験できたりと、大人も子供も誰もが楽しめる場所となっております。

フルーツ園では、何種類もの南国のフルーツが栽培されておりました


(パイナップル)



(パパイヤ)




(パパイヤの花をはじめて見ました)



(スターフルーツ)






(ドラゴンフルーツ)




そしてみつけたのが


(この木です)



2年前、種から発芽させ、1mほどにまで育てなのですが、残念ながら失敗して枯らしてしまいました。

その後、5個ほどの種を試しましたが、ことごとく失敗している僕であります。

話には聞いておりましたが、成長するとこんな巨木になるんですね。

高さ3mほどのところに棚が作られ、大きく茂った枝を支えておりました。



(たわわに実っております)



そろそろ、再チャレンジをせねばなと久々にチャレンジスピリットに火が点いた僕でありました。



園内の売店で様々な果実が売られておりましたが、その中で沖縄ならではのこの果物を見つけました



(摘みたてのシークヮーサー)




このパックで100円ということでお土産に買って帰ってきた僕であります。

この週末、お土産に買って帰った泡盛にでも絞ってみようかと思っている僕であります。


この後、移築された古い民家を見たりしてバスに戻った僕たちでした。



旅も終盤。

このあと、最後の見学地に向かいます。