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(前略)人間は尊大で、世界は自分たちがしきっていると思い込んでいるから、幸せでいられるのだ。もしも私が二言、三言口にしたらどうなるだろう.......(後略)



*****   本書27頁より抜粋引用   ******




18世紀イギリスの片田舎に実在したギリシャ生まれのリクカメ「ティモシー」

彼の生活は、飼い主(彼にとっては、単なる一番身近にいる人間?)であるギルバート・ホワイト牧師によって、書き綴られて、今日まで伝えられている。

彼自身もまた、今でも、その甲羅がロンドンの自然史博物館の展示ケースの中で人々の衆目を集めている。






温暖な地中海の風に包まれた、生まれ故郷のギリシャを遠く離れてイギリスに暮らすティモシーが語る「人間考察」。


老練なリクカメが思索の中でつぶやく「ひと言」には、つい・つい頷いてしまう。




秋の夜の涼風に当たりながら、コニャックを入れた温かい紅茶を片手に読みたい一冊。


リクガメの憂鬱―博物学者と暮らしたカメの生活と意見/バーリン・クリンケンボルグ
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