8月10日に始まった、3泊4日の「短い・短い」Parisの旅。
本日、8月20日でございます。
ところが、我が漫遊記、未だ、8月11日の午後2時過ぎにタイム・スリップ中。
我が社長より「僕の自由研究は、もう完成したよっ!」と遅々とした僕の仕事ぶりに「呆れ顔」で言われしまった昨日でした。
皆様にもそろそろ、呆れ果てられているのではないかとさすがに恐縮している僕であります。
でも、このペースは、速くなりませんからぁ~~っ!!
皆様、あきらめてお付き合いくださいませ~~っ!!
さて、夢の凱旋門を制覇したわが社長、凱旋門を周回する自動車道を地下道で横断し、すぐ真下まで到着。
本当は、登らせてあげたかったのですが、すでに、ここまでかなりの当初の予定時間から押しております。
エレベータの無い凱旋門を階段で昇り降りしていては、更に時間を費やしてしまうこととなってしまいます。
残念ですが、「宮田のおじちゃんと凱旋門に登るは、次の機会」ということにして、一行は、駐車場に戻る事にしたのでありました。
再び、宮田様のドライブでパリ市内を移動します。
ドライブの途中も敏腕ツア・コン様による懇切なガイドつきでございます。
Parisの住宅事情。
Parisならではの、ローカルな交通ルール。
はたまた
Parisの地下排水インフラの充実ぶり。
我が社長には、「地理の時間」の「生きた実地見学」です。
今回、こうしたお話を聞かせていただいたけた事を何より僕が嬉しく感謝しております。
生来の「地図好き&地理・歴史好き」の僕にとって、「生活者の視線で見たリアルなParisの姿」を見聞できた事は、まさに「記録ではなく記憶」の旅の実現にほかなりませんでした。
「大魔神ツーリスト・ビューロー」に心から感謝申し上げます。
程なくして、次なる目的地へ近づきます。
次なる目的地も、「Parisのシンボルの双璧」として凱旋門と並び称される。
そう、エッフェル塔です。
「宮田のおじちゃんとエッフェル塔に登る」
は、これまた外す事の出来ない社長のリクエストのひとつです。
車は、間近に差し掛かり、建物の影から、突然エッフェル塔がその全貌を現したのです。
(全貌を現したその雄姿)
その大きさと威風堂々たる姿に思わず「おぉ~っ!!」と歓声を上げた僕でした。
その僕を見て、「おぉ~っ!じゃないでしょ。ほんとに」と醒めた冷ややかな声を僕に浴びせる社長。
ここで「おぉ~~っ!!」は
本来、お前のせりふだろうがぁ~~っ!!
と思わず突っ込んでしまった僕でありました。
ほんま、いったい、誰を喜ばせたくて、たくさんの大人の皆様が必死になってくださってる思っとんねんっ!!
まったく「トホホ」な気分の僕でありました。
こらっ!
そこの味わい母!!
大口開けて、笑ってる場合じゃないですからっ!!!
エッフェル塔の真下で車を降り、一足先にそのみ様とともにエッフェル塔の入場受付の行列に並びます。
エッフェル塔は4本の支柱で立っておりますので、その支柱にあわせて4つの入場口があります。
でも、そのどれもが長蛇の列。
さすが、世界に冠たる観光スポットです。
フランス全土はもとより、世界中から観光客がこの場所を目指してくるのでしょう。
もちろん漫遊記一行も「そのひとり」です。
さて、この長蛇の列に並んでいる間これまで、動物園→シャンゼリゼ大通り→凱旋門とひたすら歩き続けた僕たちの喉が渇いてまいりました。
今回、フランスを旅するにおいて、実行委員長として準備段階で様々な事前調査と検討をしてまいりました。
その中で、大きな事柄としてチェックしたのは、
Parisには、自動販売機やコンビニが無い
ということ。
いかに「避暑」が満喫できるParisとはいえ、そこは、まぎれもなく「夏」。
きっと汗もかくであろうし、喉の渇きも潤したくなる事でしょう。
でも、そこは、日本と違い「どこでも飲み物が簡単に手に入る場所ではない」ということを充分認識しておかねばならないと日本を立つ前に確信したのであります。
最初、この「水筒」は、宮田様との雑談のなかで生まれたアイディアでした。
昨年秋、我が田舎家でお会いした際、「いやあ、もう、社長がエッフェル塔の前で水筒を肩からぶら下げているイメージが浮かんでしかたがないんですよ。早くその姿が見てみたいですよ」と笑いながらおっしゃられたのでした。
そのひとことに「じゃあ、水筒は必須アイテムとして持って行きますね」と軽い気持ちで申し上げたのです。
そんな「いきさつ」で、当初「単なる小道具」でしかなかった「水筒」ですが、出発が近づくにつれ、決してて外す事の出来ない「重要ツール」としてリストに書き加えれたのであります。
水筒を補充するため日本より「ポカリスエット」の「粉末」をバックに入れてParisへ持参しました。
この日、まずホテルを出る前にミネラルウォーターでポカリスエットを溶き水筒に詰めました。
水が買える間は、これには手を付けず、「いざと言う時の頼みの綱」として社長のリュック・サックに収めました。
この水筒を携えながら、動物園からシャンゼリゼ&凱旋門、そしてこのエッフェル塔までやって来た漫遊記一行でした。
そして、このエッフェル塔の長い行列に挟まって身動きできなくなくなった時、おいそれと水を買いにいけない状況の中に陥ったとき、この「水筒」に助けられたのであります。
まさに「命の水」でした。
今思うと、この状況をかの「神通力」は見通していたのではないかと思うのであります。
笑い話にかこつけて、「Parisは、いつでも・どこでも何でも手に入る日本とは違うのだ」という意識を向けさせてくださったのではないか。
そう思えてならないのであります。
さすがです。
本当に頼もしくて心強いばかりの「大魔神ツーリスト・ビューロー」でございました。
さて、「命の水」に助けられながら長蛇の列に並んでいるとそのみ様が、声を発せられました。
「まったく!!やってくれるぜ、フランス人っ!!」
漫遊記の旅の間、そのみ様が、大声をだされたのは後にも先にもこの一度きりでした。
その声に振り返り、そのみ様の視線の先に僕も眼をやりました。
(電光掲示板にはこんな表示が)
左下に見える階段を昇る人のマーク
そう、この支柱の展望台までのエスカレーターが、いきなりクローズされたとアナウンス表示がでたそうなのです。
で、このゲートは入場は、これより「階段で昇る方専用」となってしまったのです。
当然、「エスカレーターで」のつもりで並んでいた漫遊一行ですが、いまさら、別の支柱の最後尾に並んだとて、いつたどり着くか想像もつきません。
そのまま、「ひょっとしてエレベーター再開されるのでは」という一縷の希望もって「あきらめ半分」でそのまま列に付く事にしたのです。
「25歳未満」というなんとも「微妙な料金分け」も「階段を昇る体力」を基準にしているのでしょうか?
でも、1ユーロも違わないその値段って????
なんとも「フランス人の思考の不思議」を感じた僕でありました。(そら、3歳未満無料は、当然だろっ!!)
というわけで、
はい!
のぼりましたぜっ!3百数十段!!
腰に持病を抱えておられるそのみ様が、本当に心配でございました。
同じく腰が悪い「味わい母」と膝に爆弾を抱えた実行委員長。
今思えば、よくぞまあ、全員昇りきったものです。
(300段昇ったぞ~っ!!)
展望台から見る景色は、やはり素晴らしかったです。
この景色をみただけでも300段は報われます。
それに、社長には、自らの足で達成したという大きな「思い出」が出来た事は間違いありません。
「結果オーライ」としたい実行委員長でござます。
皆様、本当にお疲れ様でございました。
で、これで終わりかと思いきや、社長の「てっぺんまで昇りたい」のひとことで、宮田様ご夫妻様と家内には、展望台で待っていてもらい、僕と社長の二人、最上段へのエレベータの列に加わる事に。
ところが、このエレベータへの行列が、とんでもない長蛇の列。乗り口にたどり着くのに2時間近くかかってしまいました。散々時間を費やした為、最上階滞在時間わずか「20秒」で下りエレベータに乗せられた可哀想な社長でありました。
案の定、出口では、いつまでたっても帰ってこない僕と社長に「何かトラぶったのではないか?」とあちらこちらを探し回って下さっていた敏腕ツアコン様でございました。
ご心配をおかけして、本当に申し訳ございませんでした。
はてさて、漫遊記一行を救った「命の水」。
本来の目的は
(これでした)
これで、わが社長のリクエストは、すべて完了。
家内の希望も叶えられました。(しかもでっかいお土産も)
このあと、本当は、大魔神ツーリスト・ビューローならではの「とびっきりのディナー・パーティー」が予定されていたのですが、残念ながら、「最上階挑戦組」によって、時間が大幅に遅くなってしまい「またの機会」となってしまいました。
本当は、このパーティーをなにより楽しみしておられたのは、ほかならぬそのみ様&宮田様ご夫妻様であり、これが実現できなかった事を心から申し訳なく思う実行委員長でございます。
急遽、ディナーの場所に選んでくださったのは、Parisで大人気のチャイニーズレストラン「MIRAMA」。
こちらの「海老ワンタン」は、ガイドブックにも紹介されるほどの絶品とのことで、大いに期待も膨らみます。
ここでも、我が社長、「新しい味」にチャレンジです。
海老ワンタンを「麺入り」でお願いした場合、供されるのは日本の麺とは違う「中国麺」
「社長の口にあうかなぁ」とご心配くださる宮田様ご夫妻様に、実行委員長として「この旅は「まずは、試そう」だよね」とわが社長を促すと、彼も「俺も、そのつもりだいっ!!」ってな様子で、「俺も麺入り」のオーダーです。
我が息子ながら、この「何でも試そう」スピリッツを、本当に頼もしく思う僕でありました。
噂に違わず、絶品の海老ワンタンでございました。
特に「部類の甲殻類好き」の僕には、たまらない逸品でございました。
そして、久々に「ちゃんとしたカールス・バーグ」を飲む事が出来、このビールの素晴らしさを再認識したひと時でもありました。
また、心配したわが社長ですが、「腹ペコ状態」を割り引かなくとも、本当に美味しかったそうで、麺も美味しく平らげておりました。
(絶品だった海老ワンタンスープwhith麺)
「20ユーロほどお得に」食事を終えたご夫妻様と漫遊記一行。
このとき、すでに時計の針は22時を指そうとしておりました。
このディナーが今日の旅の最後の予定だったところ、「味わい母」には、思わぬ「おまけ」が待っておりました。
彼女のリクエストに「Parisのノートルダム大聖堂とベルサイユ宮殿を見てみたい」と言うのがあったのですが、この日、「動物園」と「エッフェル塔」で思いのほか時間を費やした為、「ベルサイユ遠征」と「ノートルダム見学」を一旦あきらめた家内でした。
が、「ディナー」の場所が変更になったお陰で、「MIRAMA」のすぐそばにある「ノートルダム大聖堂」を見ることが出来たのです。
すでに早朝より歩き回って、食事中も居眠りしかけているわが社長にも「あとひとふん張り」してもらい、駐車している車を通り過ぎ数十メートルほど歩きます。
この時刻になってやっと夕焼け空が訪れる夏のParis。
その暮れ行く空に浮かび上がるカテドラル。
その荘厳な美しさに、家内は言うに及ばず、僕も思わず息を呑んだのでありました。
(夕景に浮かぶ大聖堂)
(橋を渡って正面へ)
ホテルを出てからすでに12時間以上。
「時差」をもろともせず頑張った社長の体力もすでに限界です。
それに、昨夜は、「思わぬ襲撃」をくらって、ろくに眠れなかった彼です。
わずか140cdm足らずの小さな身体で本当に良く頑張ったものだと思います。
父として、その頑張りを心から褒めてやりたいと思います。
今夜は、大魔神ツーリストビューローのご配慮で、襲撃者たちもばっちり「撃退」できるでことでしょう。
ぐっすり眠りましょう。
明日の旅の始まりは「時刻が決まった」遅刻が許されないものとなっております。
明日は、Parisについて以来、「初めての公共交通機関体験」です(CDG到着からここまで、すべて大魔神ツーリストビューローの送迎でした。なんとありがたいことでしょうか。この場をお借りして、ご配慮・お力添えにあらためて心より感謝申し上げます)
明日は、Parisを離れて遠出いたします。
そこでもまた、嬉しい出会いが待っていてくれました。
「妹に会いに新幹線に乗って」編へ続きます。