さて、大人たちの想定をはるかに超えて「Parisで動物園」という見事な「フェイント技」を決めた我が息子のおかげで、滞在予定時間を大幅にオーバーして、全員腹ペコ状態の大魔神ツーリスト・ビューローの皆様と我ら漫遊記一行。
再び、宮田様の運転で次なる目的地を目指します。
Paris市内を抜け(車窓からの景色は、本当にどこも「絵になる」景色の連続です)車を目的地近くの地下駐車場へ。
敏腕ガイド様が、我が社長に「Paris市内には、いたるところにこうした地下駐車場が作られているんだよ。それにどの駐車場も地下5階くらいあるすごく大きなものなんだよ」と教えてくださっております。
それを聞いたわが社長もParisの知られざる「近代都市」の一面を知り、大いに眼を丸くしておりました。(自由研究に「パリは、地面の下がすごくじょうずに利用されています」と書いたようです)
さて、駐車場を出口に向かう途中、僕には、ひとつ宿題が与えられておりました。
その宿題とは
昨日、CDGにお迎えにきてくださったご夫妻様とともにParis市内に向かう車の中で、そのみ様が並行して走る車を指して
「社長、みてごらん。星のマークの下にアルファベットが書いてあるでしょう。
この星のマークは「EU」といって、ヨーロッパの国々のなかで、「お互いに仲良しになりましょう」と約束を交わした「仲間同士」だという「しるし」なんだよ。
その下のアルファベットでその仲間になっている、どこの国の車かが解るんだよ。ヨーロッパは、国と国が地面で繋がっているから、こうして車で移動する事が出来るんだよ」
と教えてくださいました。
そこで、社長の「自由研究のテーマ」に「フランスで見つけたEUの国々のナンバープレート」が付け加えられたのです。
そして、その「資料収集」が、僕とオリ江ちゃんの「お役目」となったのでありました。
さて、駐車場から地上に出れば、そこは、ジョルジュ・サンク。
程なくして大通りの角に面して姿を現したのは
すでに、午前10時をもって「サンジェルマン・デュ・プレ」において完膚なきまでに叩きのめされている僕に向かって
「とりあえず、ここは、勘弁しといてあげるね」
という「味わい母」の優しい(?)お言葉に甘えて、ここでは、
(「来たわよ!」の証拠写真だけ)
なぬっ?
「とりあえず」ってか?????
ショー・ウィンドウを通り過ぎ、大通りに出れば、そう、そこが、Parisで最も有名な「通り」
シャンゼリゼ大通り。
ルーブルも素敵だけど、
私はここが歩きたかったのよ~~っ!!
家内の中で「ついにParisに来た!!」という実感が、さらに盛り上がった瞬間でした。
敏腕ツアコン様のエスコートでシャンゼリゼ通りの坂を下っていきます。
通りに構えている色々なお店を一軒づつ解説して頂きながら、おしゃべりを楽しみつつ「にわかパリジャン&にわかパリジェンヌプラス日本の小学4年」は、その風景の素晴らしさとParisの気分を満喫させていただいたのであります。
程なくして、ランチを採る場所にたどり着きました。
この場所は、大魔神ツーリスト・ビューローより、僕がリクエストさせてい頂いた場所でした。
かつて、宮田様&そのみ様がこの場所で食事をお採りになっておられた記事を拝見して、その素敵な雰囲気に「いつか、Parisに行ったら、この場所で食事をしたい」と願っていたのです。
今回、その僕の願いを大魔神ツーリストビューローのご尽力により叶えて下さったのであります。
「敏腕」が「敏腕」たる由縁です。
その場所とは、ラトリエ・ルノー。
かの、自動車メーカー「ルノー」のショールームであります。
このショーリームの2階にカフェが設けられおり、素敵な食事を楽しむ事が出来るのであります。

以前、その記事を拝見して、特にドリンクに使われているグラスの洗練されたデザインがとても印象的でそれを実際この眼で確かめてみたかったのでありました。
テーブルについて、まず、驚いたのは、ちゃんと「日本語のメニュー」が用意されていた事。
これも「ゴーン効果」でしょうか?(すいません。うっかり写真を撮るのを忘れました)
このあたりの詳細は、名食べ物ブロガー様の記事をご覧いただくとして、料理のお写真だけ
(前菜の海老のなんちゃらかんちゃら)
(同じく前菜のメロンとメロンスープ)
(メインのヒメジのソテー(日本語メニューのおかげで解りました))
(同じくメインのタルタルステーキ)
このタルタルステーキ、我が社長もオーダーしたのですが、
うめぇ・うめぇ!!
の連発でした。
実は、日本でも「ユッケ」が大好物の我が社長、最近では、僕の取り分がどんどん横取りされて、時に僕の口も届かない事があるのです。これには、「生肉を美味しく食べる小学4年生は、そうはいないよねぇ!!」と宮田様&そのみ様もちょっとビックリなさっておられました。
おまけに、前菜の前にアミューズとして、ガーリックトーストとオリーブを細かく刻んだ「タプナード」を供されたのですが、「この旅では、なんでも経験」と試させたところ、「うまいよっ!これっ!!」とお気に入りでパクつく小学4年生に目を丸くした僕たちでした。
親として、息子の逞しさに少しだけ誉めてあげたくなった僕でありました。
「うめぇ・うめぇ!!」を連発しペロリと平らげた我が社長、ポツリとひとこと「頼んだのと違ってた。。。。」
「ぺろりと平らげて、今更かいっ!!」と思ったものの、よくよく、聞いてみたところ「タルタル」の文字を見て
エビフライとタルタルソース
が出てくると思っていたらしい。
これには、大人たち一同、大爆笑の瞬間でした。
ところで、普段からかなり「小食」の僕は、料理のボリュームに圧倒され、とても手が伸びませんでしたが、いうまでもなく料理は本当に素晴しかったのですが、それにもまして、こちらで出された「バケット」が見事な逸品だったのだそうです。
そのみ様いわく「きっと、かなりの名店に特別注文して納入させているにちがいないですよ」との事でした。
さて、お腹も満たされた漫遊記一行、せっかくですから、ショールームを見学です。
社長は、ゲーム機で遊んだりしてる間、僕は、オリ江ちゃん片手に館内を撮影です。
(以下は、京都の「新米パパ」へお祝いのプレゼント・カットです)
我が社長も記念撮影です
この写真、顔を出してにっこり笑っている社長ですが、実は、背が届かなかったのです。
後ろにステップがあるから大丈夫だと思ったのですが、それでも届かない。。。。。
裏側で「宮田のおじちゃん」に抱きかかえてやっと首を出した社長でありました。
宮田様、本当に申し訳ございませんでした~!!
ラトリエ・ルノーを出て、シャンゼリゼ通りの下って来た坂道を今度は、引き返す形で登っていきます。
途中、「ここは、あとで寄りましょう」と素通りしたTOYOTAのシュー・ルームに立ち寄ります。
一階のフロアーにメッセージボードが設けられ、車の形のカードにメッセージを書き込んで貼り付けられるようになっていました。
そのみ様より「社長も何か書いて、記念に残しておきなさい」と促され、何事かを書き込んでボードのセンターに貼り付けました。
(彼の心からの想いです)
これを読んで、実行委員長として心新たに決意したしゅんかんでした。
今度は、ノエルの頃にきっと来ようなっ!!
あっ、でも、その前に!!
Parisにいて書いたメッセージですから、「行く」ではなく「来る」ですからっ!!
君は、
帰ったら、夏休みの間に「国語」の復習ですっ!!
このあと2階に上がるとTOYOTAマシンが展示してあり、どうやらシートに座らせてくれるようです。
せっかくですから、社長にも経験させようと行列の後ろに並ばせたところ、ただ、シートに座るだけでなくシュミレーション体験ができる装置のようで、残念ながら、年齢&身長制限に引っかかってしまいました。
(ちぇっ!残念っ!!)
(こちらも京都へのサービス・カットです)
さて、さらに坂を登り、前方に目をやると、ついにその全貌が姿を現しました。
まずは、少し離れたところから
(記念すべきファースト・カットです)
2005年の冬、携帯の小さな画面からその姿に感動し、以来、彼が夢にまで見たその姿。
2年半の時を経て、ついに今、その場所に立とうとしています。
さらに、シャンゼリゼ通りを上り詰め、シャルル・ド・ゴール広場の手前まで到着です。
(憧れの凱旋門をついに制覇です)
日本の田舎の小学生が旅行するときの必須アイテム、それは
水 筒
Parisにだって、忘れませんっ!!
「リュックサックに肩から水筒斜めがけ」は、
日本の小学生の正しい旅の姿です。
何ともこっけいに見えるこの「水筒斜め掛け」ですが、この後、大きな意味を持つ事になります。
「命の水で300段が越えられた」編につづく