さて、サンジェルマン・デュ・プレで、朝食のクロワッサンを堪能し(社長)、ロマネスク様式の素晴らしい歴史遺産に感動し(「実行委員長」こと僕)、大きなお土産をゲットした(「味わい母」こと家内)三者三様の充実の「Parisの朝」を迎えた漫遊記一行。

これより、次なる目的地へ移動です。



数多くの皆様のご厚情に支えられての漫遊記の旅。次なる目的地は、社長の「たってのリクエスト」でございました。




幼い頃より「生き物」が大好きな我が息子。

我が家がどこかに出掛ける先には、かならずや何がしかの「生き物」が係わっております。

その行状は、折々にこの田舎駄ブログでもご紹介しており、ブログのお仲間の皆様より早くから「動物博士」や「生き物博士」の称号を賜っている社長でありました。

では、将来は「動物学者」を目指すのか?と思えばさに非ず。

将来の夢は「ケーキ屋さんになること」なんだそうです。



そんな社長が立てた今回の「旅のプラン」



宮田のおじちゃんと凱旋門とエッフェル塔に登って、そのみお姉さんとケーキ屋さんでケーキを食べる


でした。


ふむふむ、それは、素晴らしい!!

父としても充分納得のプランでした。


が、しかし!!

彼は、忘れてはいなかった!!


旅の始まりに先立ち、「大変お世話になるのだから、ちゃんとお願いしますとご挨拶の手紙を出すんだよ」と申し渡し、社長に書かせました。

その文面を見た僕と家内は、思わず仰け反ったのであります。






さて・さて、如何したものか?

このまま、お願いしても良いものかどうか?


悩んだ末に今回は、無理を承知で「ご夫妻様におすがりしてみよう」と決めたのであります。

息子が動物に対して持つ愛着は、本当に真剣なものがあります。

その思いがあればこそ、息子にとっては、「Parisの動物園」は、



凱旋門やエッフェル塔に匹敵する大切な場所


なのだということがひし・ひしと理解できたからなのであります。


さて、お困りになったのは、「大魔神ツーリスト・ビューロー」の皆様。

名所や穴場、美味しいお店そしてParisの街中を路地裏まで津々浦々知り尽くしておられる敏腕ツアー・コンダクターをもってしても動物園は「管轄外」でございます。

散々お悩みになられているご夫妻様に「ネット社会の向こう」から、大きな情報がもたらされたのであります。



「晴れの国」岡山の地で、病でお亡くなりになった父上様の跡を受け継ぎ、お父上様が経営なさっておられた事務所を懸命に守り一生懸命に生きておられる一人の素晴らしい女性がいらっしゃいます。

女性一人で経営をこなす事は、想像を超えたご苦労がおありになるはず。でも、その方のブログにお邪魔する度、そんな事を微塵も感じさせない朗らかな文面にいつもこちらの方が気持ちを安らがせていただき、時に「頑張らねば!」と勇気すら与えていただけるのであります。

その片は、そのみ様にとって大切なブログの友人であり、そして、何より僕にとっては、「大切な妹の一人」であります。



ヴーヴクリコ5姉弟妹の三妹、きょん様


フランス語が堪能ですでにParisを何度も訪れておられるきょん様より、「以前、Paris市内を散策中に動物園にたどり着いた事がりますよ」とのメッセージがそのみ様に寄せられたのであります。

その、メッセージを頼りにそのみ様ときょん様と間でメールのやり取りが繰り返され、我らが大魔神ツーリスト・ビューローは、ついに「Parisで動物園見学」を実現てくださったのであります。



テクノロジーによって結ばれた友情が、


岡山-Paris-知多


を世界地図の上で見事に繋ってくれたのです。


「テクノロジーは人の幸福に資するものでなければらない」


これは、僕がこのディジタルテクノロジーの世界に飛び込んで以来、固く心に決めた信念であります。

今、こうしてテクノロジーの力によって、


時差と国境を軽々越えて日本の片田舎の小学生のささやかな夢がフランスで実現する。



「テクノロジーがひとの幸福を実現する」この時代に生きることを心から感謝する瞬間でありました。




さて、サンジェルマン・デュ・プレを出て、一旦荷物を降ろすためにホテルに立ち寄り、再度出発です。

セーヌ河沿いに車を走らせ、ポン・デ・ザール橋(宮田様いわく、「世界一の通勤路」だそうです)を眺め、市役所前を通過し、対岸にそびえ立つ「オルセー美術館」を眺めて車は東へと進みます。

そして、程なく交差点を右折してセーヌ河を渡り、少しだけ東に戻った場所に目指す場所はありました。



フランス国立自然史博物館


「パリ第6・第7大学」と「パリ第5大学(かの有名なソルボンヌ大学です)」に挟まれた広大な敷地に多くの自然科学に関する「博物施設」が設けられフランス人の自然科学の教育向上を目的に運営されています。

敷地内は、素晴らしい設計がなされたり公園として整備され、ここを散策するだけでも「Parisにきた甲斐があった」と思うに充分な場所でありました。


僕が、今回、Parisの随所で実感した事は


「Parisという街が、全体を通じて、見事な「美的センスに基づいた都市設計」によって築かれている」


ということでした。

この「都市計画の美的センス」は、日本の都市行政においても学ぶべきことが本当にたくさんあると思った僕なのであります。




さて、車を降りた漫遊記一行は、そのみ様のエスコートで公園の中を動物園を目指して歩きます。





途中、樹齢100年は優に越えているであろう見事なマロニエの並木道を歩きながら、日本では決して見ることの出来ない風景に「味わい母子」もすでに「Paris気分」を満喫しております。







程なくして、動物園の入場口に到着し、車を駐車場に置きに行かれた宮田様をお待ちなるそのみ様を残して、一足先に動物園の中へ入った一行でした。

事前に「飼われている動物も大した事ないようだし、おまけに動物までバカンス取っているようだからあまり期待しないでね」とのことでした。

確かに、展示動物がイラストで書かれた園内案内のパンフレットには、「ゾウ」も「キリン」も「ライオン」も見当たりません。(イラストならフランス語が解らなくても大丈夫です)

僕も内心、「ほんと大した事ないなぁ」と思って、少し慰めてあげようかなと社長の顔を見ると、その表情には、ありありと「興奮の色」が。

我が社長、開口一番、



お父さん!!ここ、マジ、すげぇ~よっ!!



社長によれば、この場所は、日本ではまず、図鑑の中でしかお目にかかれない「絶滅危惧種」をはじめとした「希少動物の宝庫」なのだそうです。

その珍しい動物達が一堂に会しているこの場所は、彼にとっては、まさに「聖地」

本当に「すげぇ~っ!!」のひと言に尽きるのでありました。

「イラストでそれが解る「あんた」にあたしゃ「すげぇ~っ!」だよぉっ」と心の中で嬉しさを込めてつぶやいたのでありました。



さあ、ここからは、まさに「社長の独壇場」。

園内をくまなく歩き回り、ひとつ・ひとつの檻をチェックし、屋内展示がなされている建物にすべて入り込みつぶさに見学。







瞬く間に一時間以上の時が経過しておりました。


程なくして、宮田様&そのみ様も園内で合流。

「ささっさ」っと見学して引き上げさせてもらえるかと思うとそうは問屋が卸しませんでした。



「まだ、○○○(←何か動物の名前を言いましたが、解りませんでした)を見てないし」


と社長。


「では、後ほど入り口で合流しましょう」


とご夫妻様。



もう一度、園内を散策し待ち合わせ場所にて再度合流。いよいよ、帰れるかと思えば


「最後は、あっちにいるレッサー・パンダねっ!」



ご夫妻様とともにレッサーパンダを見て、ようやく動物園を後にした漫遊記一行でした。











時計を見れば、すでに午後1時近く。

当初、「大魔神ツーリスト・ビューロー」のタイムスケジュールでは、「30分からせいぜい45分」となっていたはず。

ところが、なんと、1時間半(!)を費やした漫遊記一行でございました。



こうして、多くの動物達に出会えたこの場所は、晴れて、社長の



「訪問動物園ランキング第1位」



に輝いたのでありました。



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クリコ3妹  きょん様へ


この度の我が漫遊記一行に対するご支援、本当にありがとうございました。

この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

こうして、皆様とのよきご縁がテクノロジーによって結ばれ、そして、「心と心」でふれあい、互いに愛しみ・育んでけることを心より嬉しく、そして感謝する次第です。

「晴れの国」へも出向きたいとかねてより計画するのですが、なかなか思うにまかせませんが、必ずや、兄妹の対面を果たしたいと存じます。

どうか、これからもよろしくお願い申し上げます。


ネット社会の一期一会に心から感謝して


ヴーヴ・クリコ5姉妹弟 長男 バイアリー・ターク


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さて、すでに、腹の虫は音を立てて鳴り止みません。

やっとこれでランチにありつけます。

ランチと次なる目的地に向うべく駐車場に足を速めた一行でした。




「シャンゼリゼには、水筒がよく似合う!?」編に続きます。