手をかざしながら、空を見上げれば、今日もまぶしい夏の太陽。



頬に当たる風に、まるで暖炉の前で佇んでいるかのような錯覚に陥る。



日が落ちて、辺りが闇に包まれても熱気をはらんだ風は一向に和らぐ気配すら感じない。






フリーザーで冷やしたグラスにビールを注ぐ。




立ち上る泡に「今年の夏は、かなり手強い」と独りつぶやく。