梅雨明けが発表されて以来、連日35度以上の猛暑日が続いている伊勢湾沿岸です。


思わず手をかざしてしまいたくなる強い日差しと、外に立っているだけで額には汗が噴出し、雫となって頬を伝います。



まさに季節は、「夏本番」なのであります。




暦は、土用を迎え、「丑の日」には、どこのスーパーでも、鰻を焼く屋台が臨時営業している光景に出くわしました。



そして、なにより、僕にとっては、土用といえば「梅干しの土用干し」の季節でもあります。




先週末、梅雨明けを待って樽から出した梅干したち。


この一週間、しっかりと夏の日差しを浴びました。



(夏の日差しをしっかり浴びて)






その結果



(こんな姿になりました)




表面にしっかりと噴いた塩の粉。


これが現れたら、干しあがりの合図です。



今年も夏の日差しは、しっかりとその役目の果たして、僕たちは、大きな恩恵を受けることが出来ました。


大自然の営みに心から感謝する瞬間です。



さて、この干しあがった梅干たち。


今度は、甕に収めていきます。



まずは、一日、梅干の隣で陽射しを受けて、紫外線をたっぷり浴びた梅酢にくぐらせます。



(梅酢もしっかり日光浴)




(梅酢にくぐらせて)




(そして、甕の中へ)






この梅干たちが、再び、この甕の中で、3年間の眠りにつきます。



そうすることで、梅干が熟成し、今はただ「しょっぱい」だけの梅干が、まろやかな味わい深い梅干へと大きく成長していくのです。


人と同じく、「育つ」には、時間が必要です。


その「時間こそ、大切にしなければならない」と、田舎暮らしの日々が僕に教えてくれるのです。





この梅干とあらためて出会うのは、3年後の2011年の予定です。


そして、この甕の中から選抜して、僕とともにフランスへ旅立ちます。





「田舎暮らし」と「ネット社会の一期一会」に感謝する「2008年・夏」の僕なのであります。