「梅の雨」と書いて梅雨。
今年は、本当に「梅雨らしい梅雨となったな」と思います。
けっして、ジメジメした天気は、好きではありませんが、この雨も大自然にとっては、なくてはならない「恵みの雨」。
人間の都合ばかりを押し付けては、申し訳ないなと思う僕なのであります。
さて、読んでの字のごとし、今の季節、梅の実が出回ってくる季節であります。
その梅の実を使っての、我が家の年中行事。
その第一段をこの週末行う事にしたのであります。
「梅酒の仕込み」
この土曜日、梅雨の晴れ間が広がった伊勢湾岸。
僕は、日の出とともに畑でひと汗かき、その後、お昼は、会社のリクリエーション行事に参加をして2時過ぎに帰宅いたしました。
そして、いつもの果物屋さんへ梅の実を仕入れに出向きました。
持ち帰った梅の実を早速
(桶で洗ってやります)
しっかり汚れを落としたら、その実をしっかり拭いて水気をとってやります。
(ひと粒づつ丁寧に)
なにしろ、梅酒の仕込には、水気は大敵であります。
この作業は、決して手を抜く事ができません。
気長に根気よく作業を進めます。
TVからは、午前中に発生した東北地方の地震の被害状況が、刻々と報じられています。
その映像を見ながら、被害に遭われた皆様とその後家族の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、土砂でふさがれた道路の先に孤立した人々を助ける為に徒歩で向かわれる救助隊の皆様をはじめ、全力を挙げて救援活動に従事されている皆様に心から敬意を表し、どうかこれ以上の被害が広がりませんようにと心から祈る僕でありました。
さて、全てを吹き終えたら、今度は、「ヘタ」を取ってやります。
(これもまた、ひと粒づつ)
美味しい梅酒にありつく為に、これまた、欠かせない作業のひとつ。
美味しいものをいただくためには、手を抜く事は出来ません。
全てのヘタを取り終えたら、最後の山場です。
竹串を束ねて、梅の実に穴を空けてやります。
こうすることで、梅の実のエキスが、染み出しやすくなり、梅酒が美味しく出来上がるのです。
これもまた、ひと粒づつ、根気よくです。
2/3ほど終えたところで
(俺もやる~~っ!)
おもてで遊んでいた息子が、家に入ってきたところ「あれ、お父さん、なんか面白そうな事してんじゃんっ!」と作業に参戦です。
正直、ちょっと飽きて来つつあった僕には、本当に「渡りに船」。
のこり1/3を息子に任せる事にいたしました。
程なくして、全て処理してくれました。
これで、準備は、全て完了です。
いよいよ、仕込みです
(瓶の中へ)
梅の実と氷砂糖を交互に層になるように入れていきます。
そうして、最後にお酒を注ぎ込んだら完了です。
(完了しました)
今年仕込んだのは、
(ホワイトリカー・バージョン X 3.6リットル)
そして
これらは、これから、瓶の中で眠りにつき、夏を越え、秋を過ごし、ホワイトリカー・バージョンは冬至の日に、そして、日本酒バージョンは、そこから、次のお正月を迎えてのち、来年の節分が明けた立春の日に封を切ることになっています。
その頃には、今は、無色透明の液体が、艶やかな琥珀色に生まれ変わっている事でしょう。
そのうえで、ホワイトリカーバージョンは、更に2年半の眠りにつき、豊潤な味わいを深めていきます。
この梅酒を楽しむのは2011年の予定です。
今年、僕が楽しもうと思っているのは、3年前に仕込んだ2005年の梅酒です。
2005年の瓶を取り出してみます。
こうして、また、ひとつ我が家の年中行事が終わりました。
季節折々に「季節ならでは」の楽しみを見つけられる事の嬉しさを心からありがたく感謝する僕なのであります。
とある田舎の梅雨の日のひとコマでした。