古傷の痛みに端を発し、とうとうお医者様のご厄介になるという、何とも締まらない「〆め」となった五月でしたが、ドクターの適切な診断と処置が功を奏し、すぐに体調を回復することが出来ました。



さて、明けて6月1日は、日曜日。

雨の続いた前週でしたが、この日曜日は、朝からすっかり晴れ上がり、気持ちの良い青空が広がってくれました。


僕は、この陽射しを待ちわびていたのであります。


今年の早春、一家総出で植えたジャガイモの種芋

それらは、桜の頃に芽を出し、そして、5月の陽射しを受けてしっかり葉を茂らせ、そして花を咲かせてくれました。

その花が終えると、養分をしっかり地下に蓄えていきます。


蓄えが出来た時、葉と茎はその役目を終えて、黄色く枯れ始めていきました。


シグナルは、グリーンからイエローへ。


それは、収穫への「GOサイン」なのであります。



(黄色い葉は、収穫の合図です)



茎の根元を覗いて見ると




(育ったお芋が地面から顔を出してました)



本当は、こうして顔を出してしまうと、ジャガイモに太陽光線が当たって、ジャガイモが緑色に変色してしまい、食べられなくなってしまうので、良い事ではないのですが、そこは「素人の手習い仕事」、幾つかこうなるのは、「ご愛嬌」ということで。




さあ、収穫です。



茎の根元にめがけて一気に鍬を振り下ろします。



掘り起こしてみると



(しっかり、大きく育ってくれました)



うん。まずまずの出来栄えでしょう。


さあ、一気に掘り進んでいきましょう。



少し話がそれますが、実は、ジャガイモの収穫には、雨が大敵。


掘った芋を濡らしてしまうと、芋はすぐに腐り始めてしまいます。

同様に湿った地面から掘り出した芋は、そのまま濡れた状態にしておくと、すぐに腐ってしまいます。

ですから、芋は乾いていることが保存の際の「第一条件」。

つまり、ジャガイモの収穫には「太陽の陽射しは、絶対に欠かせないもの」なのであります。

理想を言うなら、晴天が数日続いて、地面もしっかり乾燥してくれるのがありがたい。


例年ならば、「五月晴れ」の続くこの時期ですが、今年はいつになく雨の多い5月です。雨は、土曜日の夜まで降り続き、ようやく晴れた日曜日でした。

ところが、天気予報は、またしても月曜日から雨マークがずらりと並ぶ週間予報となっております。


つまり、この日曜日は、まさに「神様がくれたワン・チャンス」と言ってよい一日だったのであります。




話を畑に戻しましょう。



先に申したとおり、土曜日まで降った雨で、畑はしっかり水を含んでおります。

とりわけ「水はけ」の良くない僕の畑は、これまでの雨をしっかり吸い込んで「ぬかるみ」に近い状態。

そこから掘り出したジャガイモは、当然しっかり濡れているのでありました。


そこで、まずは、ジャガイモを乾かしてやらねばなりません。

畑にビニール・シートを敷いてジャガイモを広げてやることにしました。




(ジャガイモの日光浴です)



初夏の陽射しは、やはり、頼りになります。

程なく、表面が乾いてくれました。そうしたら、今度は、ジャガイモをひっくり返して反対側を乾かして。

かれこれ1時間もするとジャガイモはすっかり乾いてくれました。





さあ、回収です。



(今年も豊作となりました)




収穫を終えて、鍬など道具を後片付けして家に入ると、時計の針は、午後一時を指そうとしておりました。

初夏の陽射しの下、畑でのひと仕事で、僕も汗びっしょりです。

そのまま、お風呂に直行です。

シャワーを浴びて、遅めの昼食に取り掛かることにしました。


この日、家内と息子は、息子の友達やそのお母さんたちと一緒に名古屋市科学館まで古代生物の特別展を見学する為お出かけでした。



よって、家には僕ひとり。




(一人収穫祭の始まり・始まり!!)



掘りたての新ジャガは、シンプルに「塩茹で」が一番です。

カラカラに乾いた喉にホップの苦味が染み渡ります。


窓から入ってくる爽やかな初夏の風が部屋の中を吹き抜けていきます。


これぞ、まさに「至福の時」




熱々のジャガイモをほおばりながら大自然の恵みに心から感謝する僕なのでした。