僕が、今が満開であろう日比谷にある「その樹」を見に行くつもりだと言ったとき



君は、笑いながらこう言ったね。



「我慢が実を結んで、愛する人が好きな人と百年続くことを祈ることなんて出来ないよ」



と。





「空を押し上げた手」が、どんな手なのか?




どうして、「僕からの気持ちは重すぎる」のか?




「お先にゆきなさい」とどこに語りかけているのか?




「かわいい君の果てない夢がちゃんと終わる」のを願うのか?











僕は、今、「安っぽい色恋話」と同列に語った君の心に深い悲しみを覚える。






あの日、

ビルに体当たりするジェット機の映像をすぐに「現実」として捉える事が出来なかった「愚かなヤツ」より





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