はるか昔、1,500年ほど前。



ヨーロッパに浮かぶ島にその「言語」は産声上げたそうな。


わずか15万人ばかりが「細々と」使うその言語は、1,500年を経た今、世界中の隅々にまで伝播し、なんと15億人が活用する言語の「一大勢力」へと成長を遂げたのでした。


その言語が辿った壮大な「歴史ドラマ」を丹念に綴ったのがこの本。


その歴史を読むとき、この言語がたどってきたその「道のり」が時に「ドラマチック」であり、また、「艱難辛苦を乗り越えて」という喩えがふさわしい「冒険の世界」が繰り広げられていた事実を僕たちは知ることになるのです。

「言語の広がりの歴史」が、「サバイバルとアドベンチャーの世界」に彩られた「ドラマ」であったことに新鮮な驚きと感銘を覚えずにはいられません。。



文庫本ながら、484ページにもなる「超大作」(ちなみに厚さを測ったら2.5cmありました)

でも、読み始めるとにぐいぐいと引き込まれるその魅力は、初夏の木陰で爽やかな風に吹かれながら、詰めたい飲み物を片手に楽しむには「うってつけの一冊」だと思う僕なのです。



英語の冒険 (講談社学術文庫 1869)/メルヴィン・ブラッグ
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