隣のおうちは、宇宙の入り口。

僕の名はジョージ。

科学が大好きなイギリスに住む小学生。

そして、相棒の名はフレディ。

家に来た時は、ちっちゃくて可愛かったけど、今はかなり肥満気味。そして、「ブヒブヒ」って鳴くんだよ。

ある日、ジョージの相棒「豚のフレディ」が、小屋から行方不明になったところから、この物語は始まります。

どうやら、相棒は、庭をつたって隣のお宅に忍び込んだらしい。

隣は、随分長い間、空き家になっていて、何ともいえない雰囲気のお宅。

出来る事なら近寄りたくはないものの、そうも言ってはいられない。

飼い主のジョージは、フレディを連れ戻す為に後を追って隣のお宅入り込みます。

長らく「空き家」だと思っていたお隣には、なんと住人がおりました。

住んでいたのは、エリックとその娘アニーの父娘。そしてスゴイ能力を発揮するコンピュータ「コスモス」

こうして出会ったエリック＆アニーとジョージは、コスモスの力を借りての大空のはるか彼方、「宇宙」へと発見の旅に出かけます。

こうして始まったエリック＆アニーそしてジョージのお付き合いですが、そんな中、ある時、宇宙空間へと出かけたエリックは、ある「たくらみ」によって脱出不可能と言われた「ブラック・ホール」に吸い込まれてしまいます。

「ブラック・ホール」とは、まさにその名の通り、あらゆる物質を飲み込み「光」さえ飲み込んで外には抜け出せないと言われた恐ろしい「暗黒の空間」。

ジョージに助けを求めたエリックが彼に託した言葉は

「わたしの新しい本をさがしてくれ！！」

はたして、ジョージはこの「暗黒の空間」から無事エリックを助け出す事が出来るのでしょうか。

著者は、「車椅子の天才」スティーブン・ホーキング博士とその愛娘ルーシー。

「物理学の世界」を子供向けに解りやすく解説する為に書かれたホーキング親子による物語

「物質」

「質量」

「時間」

そして

「宇宙」や「ブラック・ホール」

最先端の研究成果をふまえ、子供たちの為に書き上げられた「科学の本」

こんな素敵な本を子供たちだけが楽しむなんて、本当にズルイと言いたくなる一冊。

大人も一緒に科学の知識を学びながらジョージやアニーと一緒にエリックを助けに行こうではありませんか。