冬夜空。小春日和の陽気には、ワイシャツの袖を折り曲げて。 そんな暖かさも日暮れには、冬らしさを取り戻す。 フリースのジャケットに袖を通して庭先に。 頬にひんやりとした冷たさを感じつつ天空を見上げてみる。 浮かんだ雲の隙間から蒼白い光を放つのは、冬の大三角形。 梅酒のお湯割りをそっとひとくち。 甘酸っぱい暖かさがじんわりと沁みてきた。