1603年。

徳川家康が征夷大将軍に任じられた。

江戸幕府の開闢である。



幕府が開闢されたこの「江戸」という地をいかに「別格とするか」


幕府が採った方策は、一本の橋を掛ける事から始まった。



この江戸という地が発達を遂げていくための都市計画を縦糸にその計画を遂行する為政者やその都市に暮らす人々人々の思惑・風俗・慣習を横糸にして都市の中に秘められた「情緒」を浮かび上がらせていく。


この探求を「都市計画の詩学」と自ら名付け、そのアプローチを試みた一冊。



イギリス人である著者の造詣の深さと洞察力の素晴らしさには、ひたすら感服する。



T. スクリーチ, 森下 正昭
江戸の大普請 徳川都市計画の詩学