冬は立てども。今日も柔らかな日差しに包まれた一日。 道端の木々もようやく赤や黄色に色づき始めたばかり。 日が落ちて、途端に空気はひんやりとした冷たさを醸し出す。 とはいえ、その冷たさは、この上もなく肌に心地よい。 友情の証しの陶器グラスで焼酎のオン・ザロックス。 その中には、庭で摘み取った柚子を絞り込んでやる。 ほのかに立ち上る香りには、やっぱり「立冬」より「盛秋」の言葉が良く似合う。