そのマシンは、まるで地面の上を滑るように走り抜けて行く。



マシンから発せられる耳を劈くような轟音、そしてマシンを支える4つの輪が、接する地面と擦れ合い、きしみながら発する音は、あたかも母なる大地と会話しているかのようだ。




時速300kmで交わされる母なる大地「地球」との会話。





そのマシンは、流麗でセクシー、そして何よりも速い。



繰り広げられるマシンと地面との対話は、その場所に集う全ての者達との間でも交わされていく。




パイロットが


エンジニアが


メカニックが



そして



詰め掛けた観客達もその会話に魅了され、熱狂する。






マシンを介して交わされる「熱き会話の一瞬」を見逃すことなくフレームに切り取り、そして、我々に「写真」という言語を使って届けてくれる集団がある。



彼らの名は、フォトグラファー集団 Team ZEROBORDER.



彼らが切り取った「一瞬」は、圧倒的な迫力と美しさでページの中で見事に再現されてゆく。


ページの中で繰り広げられるマシンと地面との会話は、手に取る者たち全ての「イマジネーション世界」に感動と共に鮮明に描き出されることだろう。








世界中に存在する「サーキット」という大地で交わされるマシンと地球との壮大な会話。



地面から視線を上に向けると、そこには、いつもそれを見つめている空がある。




そう、その空は、地球を全て、たった「ひとつ」につないでいる。




Team ZEROBORDER
F1SCENE 2007 vol.2―The Moment of Passion (2007)