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かつてはSFの範疇と思われていたような考えが、理論的に-ひょっとすると実験的にも-ありうると見なされるようになってきた。
***** 本書589頁より抜粋・引用 *****
異次元空間
この言葉だけでも充分「SFの世界」である。
しかも、我々を取り巻く重力や電磁力などの「力」が、実は、この我々が生きる(認識することができる)
3次元の空間と異次元の間を行き来している
とi言われたら、これはもう、誰が聞いたって「妄想」じゃなかろうか。
でも、どうやらかなり真面目にこの「3次元プラス時間」を加えた4次元の外側に
余剰に次元は存在するらしいのだ。
この5次元以上の「余剰次元」について、今日までの物理学の理論や発見の歴史を概観しつつ、そのうえで、最新の理論を解りやすく解説したのがこの一冊。
原著は、欧米において大学生向けの物理学のテキストとして使われている。
著者は、この余剰次元の新たな理論を提唱して、今、最も脚光を浴びている物理学界のスーパーヒロイン。
かつて、人間は、「地球が丸い」ことすら妄想として受け付けなかった。
この余剰次元の世界が、妄想から「周知の事実」へと変わる日も近いのかもしれない。
- リサ・ランドール, 塩原 通緒
- ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く