さよならは、だれにいう?
さよならは、かなしみに
この一節を初めて聞いたのは、丁度、今の息子ぐらいの年だったでしょうか。
以来、僕の周りには、あなたが送り出した「言葉」に包まれていました。
それは、メロディーに乗って流れてくるだけでなく、活字の世界でも僕に大きな感動を与えてくれました。
瀬戸内の小さな田舎で起きる野球少年達の物語には、スクリーンの前で溢れそうになる涙をこらえた事を今も鮮明に憶えています。
今、あなたが、天国へ旅立ったことを知り、あらためて僕達は、あなたの言葉とともに大きくなったのだなと実感しております。
「昭和」という時代を「詩」という世界を拡げることで豊かにしてくださったあなたに、今、あらためて感謝の言葉を捧げます。
本当にありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
どうか、安らかにお眠りください。
偉大なる作詞家・小説家 阿久 悠氏の訃報に接して
平成17年8月2日 バイアリー・ターク