1935年、一人のフランス人が大西洋を渡る。
彼の名は、ル・コルビュジェ。
彼の創り出した建築物や提案された都市計画プランは、近代の建築史上燦然と輝いている。
その偉大なる天才が見た「新興国」アメリカ。
3ヶ月の滞在の中で、検分したアメリカという国そしてアメリカ人を自らをヨーロッパ人として位置づけ、ヨーロッパを「カテドラル(伽藍)」というキーワードをもって、対アメリカの文明を批評した一冊。
永らく絶版となっていた名著が、彼の生誕120年を記念してこのたび復刻。
偉大なる天才の背中を追いかける為の大切な道しるべ。
- ル・コルビュジェ, 生田 勉, 樋口 清
- 伽藍が白かったとき (岩波文庫 (33-570-1))